【アトミック・ブロンド】
シャーリーズ・セロンと80年代音楽が魅力的な映画
アトミック・ブロンド 映画あらすじ
時は東西冷戦末期の1989年。壁崩壊が迫ったベルリンで、潜伏中のスパイを殺害され極秘リストまで奪われたイギリス秘密情報部MI6は、ロレーン・ブロートンにリストの奪還を命じる。彼女とタッグを組むのは、MI6ベルリン支部の責任者デヴィッド・パーシヴァル。世界情勢に大きな影響を及ぼすほどの極秘リストと、離反者を狙うドイツの秘密警察シュタージや、ソビエトの情報機関KGB、フランスの情報機関DGSEなど、各国のスパイが集結したベルリンでは激しい争奪戦が繰り広げられる。
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アトミック・ブロンド 映画レビュー
歓喜に震える人々がベルリンの壁を壊す映像を、よく分からないながら嬉しい気持ちで眺めていた当時を思い出しました。80年代の音楽はもちろんのこと、「シャーリーズ・セロン」という1人の女性にも心底酔いしれます。
東西冷戦末期のベルリンが背景なので、雰囲気はかなり暗めです。80年代に流行ったロックテイストなロゴとか、モノトーンファッションも手伝って、全体的にハードな印象ですね。ハイテクなスパイグッズはほぼ無く、スマートに飛んだり跳ねたりの華麗なアクションもありません。盗聴で使用するのはカセットテープですぜ。
アクションは、本当に殴り合って流血しているんじゃないかと思うほどリアルでしたが、セロンさんはそのボコボコ感を吹き飛ばすほどの美しさを備えています。
青アザつくってボッコボコになって、ちょっと男らしい筋肉質の背中をブルース・リー的なカットで見せ、スリムなのに骨太な裸体を氷水で冷やす寒そうな姿を見せられても、なぜか美しい。あまりにも彼女の魅力が強烈すぎて、超演技派ジェームズ・マカヴォイさんの演技を堪能する間もない。ストーリーさえ、どうでもよくなってしまいます。
とはいえ「裏切り者は誰だ？」「誰が味方か？」「ロレーンはいったい何者だ？」という興味で、観客は最後まで引きつけられるでしょう。
なお、この映画は『The Coldest City（2012）』というグラフィックノベルが原作。製作者に名を連ねているセロンさんにとって、入魂のプロジェクトなのだそう。その気迫が伝わる彼女の演技も見どころですが、彼女の80年代ファッションと、アメリカのロックバンド「ブロンディ」のデボラ・ハリーさんを思わせるヘアスタイルもこの映画の魅力です。ホテルで着ていた、肩を大胆に露出する首まわりの大きなビッグTシャツの「BOY LONDON」という文字は、いかにも80年代的。
黒いタートルネックで顔を隠し戦っていたときは、「上野クリニック」のCMかと思い微妙でしたが、とにかく80年代的な女スパイファッションが、彼女はよく似合います。
音楽は現代版のアレンジも入り混じっているものの、基本的には80年代一色という感じ。「ロックバルーンは99（ネーナ）」ほか、バブル世代もゾクゾクすること間違いなしです。
そんな映画『アトミック・ブロンド（2017）』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第。ちなみにバリQは、とにかく買い取り価格が高いことが自慢です。市場価値に合わせ、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価します。そして、査定スピードが速いことも自慢。お荷物到着後、最短で24時間以内に査定をご連絡します！
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この映画は、『ジョン・ウィック （2014年）』でチャド・スタエルスキさんと共同監督を務めたデヴィッド・リーチさんが監督を務めています。また、偶然にもセロンさんがトレーニングしていた時期と、『ジョン・ウィック：チャプター2（2017）』出演のキアヌ・リーブスさんのトレーニング時期が重なっていたため、2人は一緒にトレーニングしたそう。ファンには嬉しいつながりですね。
ライター中山陽子でした。
アトミック・ブロンド（2017）
監督 デヴィッド・リーチ
出演者 シャーリーズ・セロン／ジェームズ・マカヴォイ／ジョン・グッドマン／ティル・シュヴァイガー
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