3月の平均買取価格 6727円
平均買取点数74点、お客さま1件あたりの平均買取実績です。

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買取の現場 売れない書籍の行方

売れない書籍はどうなるのか

宅配買取バリQでは、皆様から本当に多数の商品などを買取させて頂いておりまして、年々その量も順調に増えております。現在、買い取りさせて頂いているアイテムは多岐にわたるものがあるのですが、その中で書籍については、買取後に売れる本と売れない本が残念ながらあるのです。売れない本は最後にどうするのかと言いますと、古紙回収業者にて廃棄しております。古紙は最終的にリサイクルになるのですが、心情的に本を廃棄するというのは我々もなかなか心苦しいのです。

善意に支えられた無人書店というアイデア

社内でこれはどうにかならないものかと思案していたのですが、先日、都内に2坪しかない無人の書店が5年も営業しているという新聞記事を読みました。店を開くだけならば誰でもできると思いますが、5年も継続しているということは、経営として成り立っているということです。よく調べると、その店舗は売上回収をガチャガチャの機械で行っていました。ガチャガチャに書籍の金額相当分のコインを入れて回すと、書籍を入れた袋がカプセルに入った状態で落ちてくるのです。
記事を読んだ瞬間、素晴らしいアイデアだと思いました。そして早速そのオーナー様と連絡をとりました。ビジネス的に大きな商売につながらないとはいえ、他人様のアイデアです。最近では人のアイデアを丸パクリすることを是とする会社もありますが、弊社にはそのような考えはございません。無人書店のオーナー様にアイデアの素晴らしさを伝え、弊社でも同様のビジネスをしたいと伝えると快諾して頂いたばかりか、応援しますという有り難いお言葉まで頂きました。これは嬉しいです。

無人書店の候補地を探す

さて、いよいよ企画はスタートしました。まずは場所です。色々と考えて、公団の団地の商店街で営業してはどうかと思いました。このビジネスモデルの店舗は、ある意味で万引きし放題の店舗になるのですが、お客様の善意に支えられた社会実験的な店舗ということになります。そもそも大きな売上が期待できるわけではないですが、書籍は原価も安いし、経営的には損益分岐点が極めて低い優秀なモデルなわけです。なのでビジネスというより、廃棄するくらいなら利益が薄くても高齢者へささやかな楽しみを提供して、さらに利益が出た場合は児童福祉施設に収益の一部を寄付しようと考えました。社会貢献活動とまではいいませんが、そう考えています。

公団の団地

色々検討した結果、事務所から一番近い公団の団地を選びました。事務所から近いというのはとても大切です。売れた本の在庫補充が必要になるからです。その後、UR(公団)に問い合わせると、やはり借り手がなかなかいないので、6ヶ月間は賃料無料とのこと。条件も悪くないです。
そして、実際に内見してきたわけですが、、、、ホントに人がいない!日本の高齢化社会を垣間見たような気がします。まあ、ここまでは予想はしていたのですが、さらに物件が完全にスケルトン(床も天井もエアコンもない状態)なので、開店までのコストがえらいかかりそうです。壁紙はないのは棚で隠せるから良いのですが、せめて入り口に壁とかガラス面があると良かったのに。居抜きの状態であれば手の施しようがあったのですが、これは残念です。そこまで開店までのコストをかけられないのです。

まだ諦めていません!

とはいえ、まだ諦めたわけではありません。他にも良い物件があれば前向きに考えたいと思います。また、店という形にこだわらず、書籍の再利用を支援して頂ける方、特に図書館関係の方、また学校のバザー用の商材で、まとまった数の書籍が欲しいという方、ぜひご連絡ください。

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