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CINEMAバリQ

【ワイルド・スピード ICE BREAK】
潜水艦VS車もすごいがドウェインVSステイサムも大迫力の映画

ワイルド・スピード ICE BREAK 映画あらすじ

ハバナでレティとのハネムーンを楽しんでいたドミニク。そんな彼の前に謎の美女が現れ唐突な申し出をする。その少しあと、ドミニクはホブスから連絡を受け、電磁パルス砲を奪還するという極秘任務をファミリーとともに遂行。しかし、なぜかその直後、ドミニクはホブスを攻撃して電磁パルス砲を奪い逃げ去ってしまう。唖然とする仲間たちだったが、ドミニクの裏切り行為はこれだけで終わらなかった……。

ワイルド・スピード ICE BREAK 映画レビュー

とにかくすごいとしかいいようのない映画だった。CMから想像できる迫力以上のものだったかもしれない。

実をいうと、この作品を観た映画館の状況は最悪だった。後ろの観客にポコポコ足で座席を蹴られ、ベラベラ喋られ、クチャクチャムシャムシャ食う音を聞かされたため、腹が立ってひとつのシーンがまったく頭に入らなかったほどだ。しかし、いつの間にか怒りも振動も音も忘れて映画に集中してしまったのだ。

それほどこの映画は面白かった。8作目ともなれば勢いが衰えそうなものだが、このシリーズは加速し続けている。ポール・ウォーカーやジョーダナ・ブリュースターが出演していないのがこのうえなく残念だったが、その寂しさを差し引いても存分に楽しめた。ストーリーは単純そのもので、特筆することもない。でも、だからこそ本気のアクションに集中できるのだ。

思い起こせば1作目のときは、少しばかり頭や技能が冴えているヤンチャな連中だった。今となってはもはや凄腕の特殊部隊だが、今作品でも昔ながらのストリートレースを見せてくれる。しかも、今回はそのシーンが冒頭にあり、少し趣向を変えているので目新しく見応えもあった。こうして、昔ながらの部分を残しつつ、確実に進化していくのが『ワイルド・スピード』シリーズなのだ。

ただ、前回は3億円超えのライカンハイパースポーツをはじめ車がビュンビュン空を飛んだが、今回はなんと潜水艦の登場だ。こうなると、ワイルド・スピードはいったいどこへ向かうのだろうと心配になってしまう。とはいえ、いつも期待以上のものを返してくれるので、信頼して次回作を待つことにしよう。

なお、今回はジェイソン・ステイサム演じるデッカードのキャラクターが、なぜか萌えるほどお茶目さんだ。ハンのことを思うと非常に複雑だが、ジェイソン・ステイサムのファンとして考えるとかなり喜ばしい状況である。そういえば物語のなかで、デッカードに対し過去の恨みについてあまり言及していない。と、いうことは……!? もしかして次回作でハンが生き返ったりして。もしそうなら一緒にジゼルちゃんも生き返らせてくれ。(無理か)

ほか、デイムの称号(男性はナイト)をもつ大女優ヘレン・ミレンが重要な役で登場し、物語に最高のエッセンスを加えてくれる。短い出演時間ながら、とても強烈で魅力的なキャラクターなので、ぜひ次回作にも登場してほしいものだ。なんと彼女はこの映画への出演を以前から熱望していたとのこと。『RED』シリーズで知ったが、大御所中の大御所なのにとても優しくて気さくな方らしい。大好きな女優さんだ。

ただ、今回とても気になったのは、悪役を演じたシャーリーズ・セロンが、いつもほど魅力的ではなかったこと。表情が硬く、不自然に頬がこけていた。役づくりと考えても、悪役としての魅力自体が今ひとつ。彼女は『マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)』のフュリオサ大隊長のような役柄も演じることができる素晴らしい女優さんだ。その才能を存分に出し切れていないように見えたので、非常に残念である。

ラストでは、もう2度と現れないであろうブライアンの存在を強く感じさせてくれるシーンがあった。悲しいけれど前を向こう、まだまだ未来は続くのだから。そんなメッセージだったのかもしれない。前作はポール・ウォーカーのことがあったせいか、ヴィン・ディーゼルとミシェル・ロドリゲスの顔や表情に少し暗さを感じたが、今回は二人ともいきいきとしていたのが嬉しかった。

車好きにはたまらない車種が続々と登場し、アクションも類を見ないほど見応えがある。それだけではなく、心に沁みるさまざまな愛の物語でもあるので、ぜひ日常を忘れてスカッと&ジンワリしてほしい。

今回登場したのは以下に記した車種とのこと。

シボレー・インパラ スポーツクーペ 61年式
シボレー・フリートライン 50年式
フォード・カスタムライン 56年式
トヨタ・ランドクルーザー J40
ダッジ・チャレンジャー SRT デーモン 17年型
ランドローバー・ディフェンダー 90
プリムス・ロードランナー GTX 72年式
ランボルギーニ・ムルシエラゴ LP640
ハウ&ハウテクノロジーズ・リップソー
スバル・BRZ
インターナショナル・MXT
シボレー・コルベット スティングレイ C2 66年式
ベントレー・コンチネンタルGT ヴォルシュタイナーBR9エディション 10年式
メルセデスAMG・GT S 16年式
ジャガー・Fタイプ S クーペ 16年式
ダッジ・アイス・チャージャー
アイス・ラム
ローカルモーターズ・ラリーファイター
スバル・WRX STI 15年式

ライター中山陽子でした。

 

ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)

監督 F・ゲイリー・グレイ
出演者 ヴィン・ディーゼル/ドウェイン・ジョンソン/ジェイソン・ステイサム/レティ

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