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CINEMAバリQ

【トリプルX:再起動】
終盤ヒートアップするヴィン・ディーゼル主演映画

トリプルX:再起動 映画あらすじ

人工衛星を武器として利用することが可能なコントローラー「パンドラの箱」が、謎のグループによって奪われた。CIAのマルケは、どのデーターベースにも存在しない凄腕の敵から「パンドラの箱」を奪い返すには、同じような人間が必要だと判断。トリプルXと呼ばれる伝説のエージェント、ザンダー・ケイジに接触する。

 

トリプルX:再起動 映画レビュー

特殊な能力を持つアウトローな連中が、一致団結して世界を救っちゃう物語。シリーズ3作目となる。

「トリプルX」というのは、ヴィン・ディーゼル演じるザンダー・ケイジのみを指すのではなく、NSAのギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)がスカウトし、過酷なテストに合格したものだけが名乗れるスパイの共通名。この法則なら、AKB48並に今後いくらでも「トリプルX」を増やしていける。

実を言うと、途中まではこの作品を退屈に感じていた。

一癖も二癖もある連中が、悪や巨大な組織と戦う展開はベタだが嫌いじゃない。しかし、それが過度になると陳腐になり、ただの変な人集団にしか見えなくなってしまう。

それに、「パンドラの箱」を奪った連中が凄腕なのはわかるが、ザンダーチームのほうは、ザンダーとアデル以外の2人はどうなのよ。人としての魅力うんぬんは別として、特殊部隊を断り呼び寄せる必要はあったのかーい。

おまけに人も展開もドタバタゴチャゴチャ忙しなくて落ち着かないし、ついでに言うならザンダーのコートは悪趣味だし、もひとつオマケに言うなら、一作目からお約束の「任務だから仕方がない」と言いつつザンダーが美女と戯れるシーンも要らん。

しかし、トリプルXが一致団結したあたりから、がせん気分が盛り上がってきた。ファンキーな音楽とともに「彼」が現れ、過激にブッ放すシーンも最高だ。そしてラストへと進み、次回作もあるような雰囲気で終了。お陰でテンションが上がり、メンバーにも愛着が湧いた。

ちなみに、ジャンを演じたドニー・イェンは、ブルース・リーの師である葉問(イップ・マン)を演じたことで知られる香港のアクションスター。ハリウッド作品にも多数出演している。彼の動きは速すぎてスタッフも付いていけなかったらしい。

セレーナ・アンガーを演じた美女ディーピカー・パードゥコーンは、デンマーク生まれのインド人女優。ボリウッドではもちろん、世界中から注目が集まっている。

そして、アデル・ウルフを演じたルビー・ローズは最近の筆者のお気に入り。TATOOモデルとして知られており、話題の映画にも続々と出演している。

タロンを演じたトニー・ジャーは、タイのアクションスターだが、『ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)』にも出演していたはず。

また、今作品には世界的なサッカープレイヤーのネイマールも少しだけ出演している。

そこにヴィン・ディーゼルやサミュエル・L・ジャクソン、トニ・コレットら重鎮で、厚みが加わっている感じだ。

なお、一時は「(評価が低かった)2作目を無視した物語にしよう」という考えがあったらしい。本当にそうしていたら、このスカッと感や一体感は得られなかったかも。

なんとなく『アベンジャーズ』や『ワイルド・スピード』シリーズに似ていなくもないが、よろしければご賞味あれ。

ライター中山陽子でした。

 

トリプルX:再起動(2017)

監督 D・J・カルーソー
出演者 ヴィン・ディーゼル/ドニー・イェン/ディーピカー・パードゥコーン/ルビー・ローズ

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