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CINEMAバリQ

【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス】
悩ましいほどベビー・グルートがかわいい映画

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

映画あらすじ

クリー人のロナンを倒し、銀河を救ったピーター・クイル、ガモーラ、ドラックス、ロケット、ベビー・グルートのはみだし者5人は、一躍その名を宇宙にとどろかせていた。気位の高いソヴリン人からもアニュラクス・バッテリーの警護を頼まれたが、ロケットがそのバッテリーを盗んだことで事態が一転。ソヴリン人の艦隊から総攻撃を受けることに。ところが、そこに謎の小型宇宙船が現れると、おびただしい数の艦隊が瞬時に全滅。そのおかげで助かったものの、宇宙船がダメージを受け不時着を余儀なくされる。やがて、5人の前に小型宇宙船の主が現れ、ピーターの父親だと名乗る。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

映画レビュー

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014)』の続編で、『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズの15作目。前作でグルートの魅力にノックアウトされたが、やはり今回もやられた。尋常じゃないほどベビー・グルートがかわいくて、物語が頭に入ってこないほど。だが、そんな感情に偏らせておかない面白さがこの映画にはあった。1作目が最高で、2作目も最高と思える作品はなかなかない。まさにこのシリーズがそれだ。

前作で銀河を救った5人が、その後どんな関係を築いてきたのかは冒頭ですぐにわかる。「皆で協力し合い、頑張ろう!」といった至極真っ当な雰囲気は皆無。完全に好き勝手に動いている。でも、だからこそ、それぞれが長けている技量が組み合わさったとき、莫大な力を発揮できるのだ。

それに、口にこそ出さないが、お互いが何よりも大切な存在だと知っている5人の、いざというときの一致団結力はとても強い。また、前作ではおじいちゃんみたいだったグルートが生まれ変わり、今回はすっかり幼児になったことで、4人の親心のようなものも育まれている。エピローグには、ちょっと見慣れないグルートも登場。ただ、展開としては面白いが、個人的にはどんな成長の過程でも「おっとり優しくて強い」グルートでいてほしい気もする。

なお、今作にはちょっと意外なベテランも登場する。カート・ラッセルやシルヴェスター・スタローン、 ヴィング・レイムスに、 元ボンドガールのミシェル・ヨーらだ。とくにシルヴェスター・スタローンはマーベル・コミックというイメージがなかったので驚いた。

そして、今回特筆すべきはピーターの育ての親ヨンドゥである。もともとこのキャラクターを演じているマイケル・ルーカーが好きなのでヨンドゥは好きなキャラクターだったが、今作ではなおさらその気持ちを高められた。ピーターとの関係はもちろんのこと、ロケットとのつながりにも心を打たれる。

そんな風にグッとくる場面もあり、相変わらず昔のポップな音楽もゴキゲン。終始明るい気持ちで鑑賞できる。前作よりもガモーラはセクシーで、ピーターも愛嬌たっぷり。ドラックスとマンティスの天然コンビも笑わせてくれるし、悪態ばかりつきながら、密かに友を思い涙を流すロケットにもキュンとする。彼は自分が危機的状況でも、「グルートだけには手を出すな」といえる陰のヒーローなのだ。アライグマだけど。

最大の見せ場ではパックマンも登場。ずっこけながら、すご腕で、しょうもなくて最高な連中が大暴れする映画を、ぜひご賞味あれ

 

ライター中山陽子でした。

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

リミックス (2017)

監督 ジェームズ・ガン
出演者 クリス・プラット/ゾーイ・サルダナ/デイヴ・バウティスタ/ヴィン・ディーゼル

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