【アンブレイカブル】
2019年公開の『Glass』に備えて“おさらい”しよう!
アンブレイカブル 映画あらすじ
乗客131人が死亡するという、大きな列車事故がフィラデルフィアで起こる。しかし、唯一生き残ったデヴィッドには、なぜかカスリ傷ひとつ見当たらなかった。デヴィッドは、アメフト会場で警備員の仕事をする平凡な中年男だ。妻や息子とは微妙な距離感があり、毎日悲しい気持ちで朝を迎えている。そんな彼のもとに、アートギャラリーから手紙が届く。手紙の主は、骨形成不全症という難病を持って生まれた、イライジャという男だった。
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アンブレイカブル 映画レビュー
ヒーローが登場しますが、マーベル・コミック映画やDCコミックス映画のように、ド派手なアクションを披露するわけではありません。例えるなら地上3メートルのヒーローでしょうか。ごく普通に暮らしてきた人が、あるきっかけで自分に備わったものを自覚し、親近感タップリなヒーローになります。そして、そのヒーローの能力とは、そもそも人間に備わっている「直感(第六感)」と、人間を形成している「細胞」が、非常に強いということ。
あり得ない世界ではなく、「もしかしたら、そういう人いるかも」といった世界観にこだわり作られています。M・ナイト・シャマラン監督ファンならば、存分に楽しめるでしょう。
実のところ今作は、シャラマン監督が『シックス・センス(1999)』 を大ヒットさせたすぐあとの作品。それゆえに期待度が高かったのですが、そのわりには意図が伝わりにくい映画であったため、当時は評価がいまひとつだった気がします。筆者も当時はチョッピリ、「へ?」という感じでした。ところが久々に観なおしたら、とても面白い映画でしたよ。作るのが早すぎたんですかねぇ。
いずれにせよ、この映画に深く関わってくる『スプリット(2016)』が公開され、2019年にこれらの続編となる『グラス』公開が決まったいま、おさらい鑑賞は必須です。
人間は細胞の塊なので、細胞同士が会話しながら日々「脳とカラダを守る」活動をしています。その会話は、基本的に伝達物質を介して行うようですが、もしもその活動が通常より数十倍も盛んであれば、「異常なほど健康な人」は存在し得るかもしれません。
また、直感について……、「脳」は私たち人間の経験を、いっさいがっさい観察しています。つまり、地下鉄で一瞬すれ違った人、テレビで一瞬目にしたものなど、見たことさえ自覚していないようなことも、脳の大脳基底核にしまわれているのだとか。『EQ こころの知能指数』の著者ダニエル・ゴールドマン氏によれば、大脳基底核は言語をつかさどる場所とつながっておらず、そのかわり情動中枢や、内臓とつながっているのだそう。
そのため、何か物事に接したとき、脳のなかにしまわれている“おびただしい数の経験”のいくつかが、いま起こっていることに類似していたり関係していたりすると、「危険だよ」「大丈夫だよ」という感覚を、“言葉”ではなく“気持ち”というかたちで伝えてくるそうです。これが、言葉で表しにくい「直感」の正体。その伝達が非常に活発な人ならば、超能力を持っているかのように、ものすごく勘が鋭い人になるかもしれないのです。
物のついでなので、『スプリット(2016)』で描かれた多重人格について。シャマラン監督は、この映画で「(思い込みによって)なりたいものになれる人間のちから」に焦点を当てていました。そして、多摩大学大学院教授の田坂広志氏は著書のなかで、「自分の中に隠れている『幾つもの人格』に気がついて、それを育てれば、自然に幾つもの才能が開花する」と述べています。
つまり、基本的に人間は、状況に応じて自分を演じ分ける性質を持っていますが、同映画に登場する人物は、その性質をつかい悲惨な現実から逃避しつづけていた結果、もとの自分ではコントロールできない多重人格者になってしまいました。さらに自己防衛本能が過度になれば、同映画のように常軌を逸した人格を作り上げてしまうことも考えられるわけです。
もちろん今作や『スプリット(2016)』には、非現実的な要素も多くあります。しかし、先述したような仮説を立てられるほど、現実世界の延長線上にあるのです。それが、シャマラン監督らしい作風であり、面白さなのではないでしょうか。
生まれてきた意味を、お互い模索していくなかで出会った「光」と「影」。それに、最悪最強の「獣」が加わり、どう展開していくのかが楽しみです。そんな映画『アンブレイカブル(2000)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみに、バリQは買い取り価格が高く査定も速いので、「売ろうかな?」と思ったら、ぜひお気軽にお申し込みください。こちらのフォームから簡単に行えますよ。入力がご面倒でしたら電話やメール、LINE、あるいは手書きでも可能です。一番楽な方法をお選びくださいね!
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毎回自分の作品にカメオ出演しているシャラマン監督ですが、今回はブルース・ウィリスさん演じるデヴィッドの職場に登場します。
なお、『グラス(2019)』には、ブルース・ウィリスさん、イライジャを演じるサミュエル・L・ジャクソンさん、そしてジェームズ・マカヴォイさんや、アニャ・テイラー=ジョイらが続投しますが、感情移入しやすくなるので、デヴィッドの妻を演じたロビン・ライトさんや、息子のジョセフを演じたスペンサー・トリート・クラークさんも続投だとうれしいな。
ライター中山陽子でした。
アンブレイカブル(2000)
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 ブルース・ウィリス/サミュエル・L・ジャクソン/ロビン・ライト/スペンサー・トリート・クラーク
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