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CINEMAバリQ

【ベイビー・ドライバー】
エドガー・ライト監督の新感覚ミュージックアクション

ベイビー・ドライバー 映画あらすじ

幼いころの交通事故で耳に後遺症を残すベイビーは、年老いた育ての親ジョーと暮らす青年。一見平凡に見えるベイビーだが、お気に入りの音楽を聴き集中力を高めると、驚異のドライビングテクニックで本領を発揮する。しかし、その才能は、犯罪組織の逃がし屋として活かすしかない事情があった。だが、デボラというウェイトレスと運命的な出会いをしたころ、ベイビーはようやく裏社会から足を洗えることとなる。堅気の職に就いたベイビーも、彼を心配していたジョーもそのことを喜び、デボラとの関係も盛り上がり始めたのだが……。

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ベイビー・ドライバー 映画レビュー

とてもワクワクする、新感覚の映画でした。若きアンセル・エルゴートさんが主役のベイビーを演じていますが、(いまとなっては複雑な状況の)ケヴィン・スペイシーさんや、ジョン・ハムさん、ジェイミー・フォックスさんなどの実力派が脇を固めています。そして、監督は『ショーン・オブ・ザ・デッド(2004)』や『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- (2007)』『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)』などを手がけたエドガー・ライトさん。

こうしてキャストや監督の名前を並べるだけでも期待に胸が膨らみますが、この作品はその期待を裏切りません。

主人公のベイビーは、その愛くるしい名前と、幼さの残るサングラス姿、耳と足が不自由な育ての親ジョーを労わる好青年ぶりとは大きなギャップがある、“逃がし屋”という危ない仕事をしています。『トランスポーター』シリーズでは、ジェイソン・ステイサム兄貴が“運び屋”のフランクを演じていましたが、荷物のみならず犯罪者を運ぶこともありましたよね。また、『ドライヴ(2011)』では、ライアン・ゴズリングさんがクールな“逃がし屋”通称ドライバーを演じていました。

しかし、今作の“逃がし屋”は、ムッキムキでこだわり派のフランクとも、静かに切り込む鋭角なナイフを思わせるドライバーとも、だいぶ雰囲気が違います。大学のキャンパスからたった今出てきたような好青年が、ちょぴり不似合いなサングラスをかけてipodを聴きながらノリノリで運転するのです。しかも名前はベイビー。ステイサム兄貴はムッキムキですが、ベイビーはノッリノリです。

ところが、ノリノリであっても彼はとことん「寡黙」。ただひたすら寡黙です。聞こえてくるのは音楽とエンジン音やスリップ音だけ。もちろん、ベイビー自身には音楽しか聞こえていません。綿密な打ち合わせの時でさえもです。しかし、すべては音楽で計ったタイミングと読唇術で完璧に把握しており、常に失敗知らずという凄腕です。

ベイビーにとって音楽は事故の後遺症を和らげるものですが、ガソリンでもあるのです。そのガソリンが入ったら最後、誰もベイビーには追いつけません。

 

なお、この物語はどう展開するのかと思っていたら、想像以上にオーソドックスでした。そして、とても清々しい印象です。

ベイビーが出会った、可憐なウェイトレスさんを演じたのは、イギリスのテレビドラマシリーズ『ダウントン・アビー』でレディー・ローズ・マクレア役を演じたリリー・ジェームスさん。個人的には、『 高慢と偏見とゾンビ(2016)』でゾンビをぶった切っていたのが印象的です。

音楽もグッとくるものばかり。年齢層が高い方も喜ぶ選曲がありますよ。そんな映画『ベイビー・ドライバー(2017)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみにバリQは、買い取り価格が高いことと、スピード査定が自慢です。お荷物到着後、最短で24時間以内に査定をご連絡いたします!

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ジョン・ハムさんは最後のほうで、ちょっぴりターミネーター化していました。でも、あまり悪人には見えません。ジェイミー・フォックスさんも同じ。エドガー・ライト監督、2人ともいい人にしか見えないんですが、どうでしょう。

ライター中山陽子でした。

 

ベイビー・ドライバー(2017)

監督 エドガー・ライト
出演者 アンセル・エルゴート/ケヴィン・スペイシー/リリー・ジェームズ/エイザ・ゴンザレス

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