【ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書】
米主要新聞社・史上初の女性発行人キャサリン・グラハムやジャーナリストたちの勇気を描いた映画
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 あらすじ
ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争1955-1975)が泥沼化し、アメリカ国民のあいだに反戦の気運が高まっていた1971年。国防総省がベトナム戦争について調査・分析し作成した最高機密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)の一部が、ニューヨーク・タイムズによってスクープされる。一方、ワシントン・ポスト紙では発行人・社主のケイ(キャサリン・グラハム)が株式公開を控え、忙しさと緊張、そして苦境の中に立たされていた。ケイは、ジャーナリスト経験はおろか、仕事の経験さえない4人の子供の母親だった。にもかかわらず、夫が突然命を絶ってしまったため、全国紙のトップに就任することになったのだ。女性に対し、育児や家事以外を求めない時代、彼女を軽視し能力を疑う人々に囲まれながら、自身の立場を確立するのは並大抵のことではない。しかし、やがて彼女は、それ以上に厳しい立場に立たされることとなる。ライバル紙のスクープに対抗するため独自に入手した文書の公表にあたり、それを阻止しようと立ちはだかったのはアメリカ政府だったのだ……。
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 レビュー
監督が巨匠スティーヴン・スピルバーグさん、主演がメリル・ストリープさん、トム・ハンクスさんという2大オスカー俳優。このビッグネームの連打で観る前から“お腹いっぱい”になりそうですが、想像以上に分かりやすく、なおかつ真っ直ぐな感動を与えてくれる映画でした。
内部告発者やジャーナリストたちが、不毛な戦争を早く終わらせ、国民の真実を知る権利を守るため、人生を賭けて国家権力と戦ったこと、そして、まだ働く女性に対する偏見が激しかった時代に1人の女性が見せた勇気を、実話に基づき描いています。
一見、弱々しく頼りなさげに見えたケイ(キャサリン・グラハム)は、「自分がどう思われるか」「周囲が何というか」という懸念を一切合財取り払い、「何が大事か」「自分が信じる善は何か」「これを行わなかったことによる損害は何か」「報道は誰のためにあるのか」を見据えました。脚色された部分もたくさんあるとは思いますが、へなちょこ筆者も“勇気を奮うコツ”をつかめましたよ。そのコツとは、自分が何を大切にしているか立ち返ることです。
そして、この映画を観ることで、改めてメリル・ストリープさんと、トム・ハンクスさんの絶技に感服いたしました。
メリル・ストリープさん演じるケイは、男尊女卑の激しい環境下でアメリカの主要新聞社のトップに立っています。そうなったのは、彼女の「亡き父と夫が育て上げたワシントン・ポストを守りたい」という強い意思でした。しかし、やはりその時代に女性が仕事の場で威厳を保つことはなかなか難しく「言いたいけど……、言えない……、言えなかった……」のニュアンスが各所に散らばっています。その演技がとても繊細なだけに、痛いほど感情が伝わってくるのです。
しかしながら、あの状況下でも彼女は決して投げやりにならず、理性を欠くこともなく、即座に冷静に、大きな決断を下しました。自殺した夫に代わり新聞社の発行人となり、大勢の社員と、彼らが養う家族を同時に抱え、知名度・信頼度のアップと資金調達の安定化、そして内部管理体制を充実させることが重要だと考え株を公開した女性ですから、「仕事経験がない専業主婦だった」とはいえ、やはり並大抵ではない人物だったのでしょうね。
ちなみに、もっとも印象に残ったのは、トム・ハンクスさん演じる編集主幹ベン・ブラッドリーの妻が夫に力説したときの、「彼女が失うものは、あなたが失うものとはまったく違う」から始まった言葉でした。ブラッドリーの妻を演じたサラ・ポールソンさんの説得力に満ちた演技もあいまって、より深く心に突き刺さりました。物語の中でも、この力説はベンの心を大きく変えたのです。
2013年8月5日には、Amazonの創業者・CEOのジェフ・ベゾス氏がワシントン・ポストを買収したことを発表しました。同氏は2018年3月に、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏を抜き世界長者番付の首位に輝いていますね。時代は流れ、世の中の様子も刻々と変わります。その中で、「正しくあろう」とする人の姿だけは、常に変わらず存在し続けることを願います。
そんな、社会派ドラマの視点になっても、ならなくても、感動を覚える映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみに、バリQの査定は速さが自慢。お荷物到着後、最短で24時間以内にご連絡いたします。また、買い取り価格の高さにもご満足していただけるはず。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価させていただきます。本 、CD、DVD・Blu-ray、ゲーム、PC・タブレット、携帯電話、ホビー・フィギュア、ポータブルオーディオ、種類を問わず全部で20点以上あれば送料無料となります。不要なものは、ぜひぜひ全部まとめてお送りください。
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この映画の脚本も、“まだ映画化されていない脚本の評価”と“映画製作”のマッチングプロジェクト「ブラックリスト」の中にあったものなのだそう。無名の脚本家にとっては映画業界で成功する絶好のチャンスの場ですが、制作者からすると、ダイヤモンドの原石が眠っている発掘場でもあるわけですね。
ライター中山陽子でした。
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017)
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 メリル・ストリープ/トム・ハンクス/サラ・ポールソン/ボブ・オデンカーク
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