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CINEMAバリQ

【L.A. ギャング ストーリー】
実話を基に、ロス市警とギャングの戦いを描いた映画

L.A. ギャング ストーリー 映画あらすじ

1949年、ロサンゼルスでは、ミッキー・コーエン率いるギャング組織が街を牛耳っていた。賄賂や弱みで警察・政治家までも配下に置くコーエンに、誰も歯向かおうとはしない。だが、どんな状況でも信念を曲げず、正義を全うしようとする男たちも存在していた。ロサンゼルス市警本部長のビル・パーカーは、決してギャングに買収されず、屈しもしないジョン・オマラ巡査部長に目をつけ、ある計画を持ちかける。非合法な戦いで、ミッキー・コーエンの組織を衰退させようというのだ。やがて、オマラは計画を実行するため、ギャングを恐れず「正義」を執行できる、勇敢な警官たちに声をかけ始める。

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L.A. ギャング ストーリー 映画レビュー

ロサンゼルスで起きた、実話を基につくられた映画です。その実話とは、ロス市警とミッキー・コーエン率いるギャングとの戦いのこと。映画『バグジー(1991)』や『L.A.コンフィデンシャル(1997)』にも登場しているミッキー・コーエンは、1940年代から1950年代にかけてロサンゼルスで暗躍した大物ギャングです。名前は可愛らしいのに、ギャング史上もっとも危険なボスといわれたそう。その頃のロサンゼルスは、「天使の街(Los Angeles)」ではなく「悪魔に支配された街」だったわけです。

しかし、悪魔はそれ以上支配を拡大することはできませんでした。影のヒーローたちが誕生したからです。体制に従順ではありませんが、正義を信じ、それを守ろうとする男たちです。彼らは、腕力、ガンテクニック、頭脳、素性を明かさないという手法のほか、「正義」を信じる力と、「金・権力・名誉には支配されない」という意思力を持っています。それが、彼らの強力な武器なのです。

今作は、そんな勇者6人がギャングと戦う姿を、分かりやすいストーリーでテンポよく描いた映画です。実話が基になっていますが、娯楽要素も取り入れているので重苦しさはありません。

 

6人のリーダー、ジョン・オマラ巡査部長は、特殊作戦にも従事した経験がある元軍人。そんなタフガイの彼が、何となく妻に頭が上がらない感じは好印象でした。演じるのはジョシュ・ブローリンさん。昨日(2018年4月27日)公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』を早く観たくて仕方がない筆者には、もはやサノスにしか見えません。サノスなら、ミッキー・コーエンも片手でつまんでポイッとできるんですがね。

その彼が、仲間を募るため最初に声をかけたのが「投げナイフの使い手」コールマン・ハリス巡査。演じるのはアンソニー・マッキーさんです。ってファルコンやないかい。またもや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)』ネタですみませんが、サノスとファルコンがいたら秒速でミッキー・コーエンに勝てるのに。

そして、次に会ったのが、すご腕の「老眼マン」ではなく「老ガンマン」のマックス・ケナードです。演じているのは、ロバート・パトリックさんですよ。『ターミネーター2(1991)』のアンドロイドT-1000ではありませんかッ! サノスとファルコンとT-1000がいたら、とりあえずミッキー・コーエンはフルボッコにできると思いますが、3人の会話は全く成り立たなそうです。

まあ、それはいいとして、メンバーはこれだけではありません。チームの頭脳となる元軍諜報部員のコンウェル・キーラー(ジョヴァンニ・リビシさん)や、運転技術に長けたケナードの相棒ナビダ・ラミレス(マイケル・ペーニャさん)、そして、オマラ巡査部長と同僚の色男、ジェリー・ウーターズ巡査部長(ライアン・ゴズリングさん)も加わります。

このようにして、まるで『荒野の7人(1960)』のように集まった警官たちは、「マグニフィセント・セブン」ならず、「マグニフィセント・シックス(素晴らしい6人)」となり、一致団結するのです。

ちょっぴり間の抜けた失敗をしたり、たやすく罠にハマったりもしますが、先述したとおり、彼らは強い“武器”を持っています。人間が、何かを信じて決断し、それに向かって迷わず突き進むとき、想像以上のパワーが発揮されるもの。クライマックスやラストシーンは、かなりベタに脚色された印象ではありますが、観終わったあとの気分は爽快ですよ。

 

そんな映画『L.A. ギャング ストーリー(2013)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第。ちなみにバリQは、買い取り価格の高さとスピード査定が自慢です。もしも「売っちゃおうかなー」とお考えなら、ぜひバリQにお申し込みくださいませ!! 

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ビル・パーカー市警本部長を演じたのは渋みたっぷりのニック・ノルティさん。ミッキー・コーエンを演じたのは哀愁たっぷりのショーン・ペンさんです。お2人とも、善人・悪人どちらもこなせる役者さんですが、今作ではそれぞれ役柄にピッタリでした。なお、エマ・ストーンさんはコーエンの美しい世話係(情婦)のグレイス・ファラデーを演じており、ライアン・ゴズリングさん演じるジェリーと心を通わせます。『ラ・ラ・ランド(2016)』のベストカップルは、このとき既に生まれていたんですね。

ライター中山陽子でした。

 

L.A. ギャング ストーリー(2013)

監督 ルーベン・フライシャー
出演者 ジョシュ・ブローリン/ライアン・ゴズリング/ショーン・ペン/エマ・ストーン

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