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CINEMAバリQ

【バリー・シール アメリカをはめた男】
ホワイトハウス・CIA・麻薬王に貢献し欺いた男の実話

バリー・シール アメリカをはめた男 あらすじ

民間航空会社(TWA)に勤務するバリー・シールは、トップクラスの腕を持つパイロット。ちょっとした密輸で小遣い稼ぎをしていたが、ある日、目の前に現れたCIAのシェイファーにそれを指摘される。だが、彼の目的は、偵察機のパイロットとしてバリーをスカウトすることだった。バリーは退屈だと感じていた航空会社を辞め、刺激的で、収入も多くなるCIAの極秘作戦に参加。その仕事ぶりは高く評価され、シェイファーからはいたく重宝された。しかし、そのうち伝説的な人物らが彼に接触を図る。そのひとりはコロンビアの麻薬王として知られるパブロ・エスコバルだ。しかし、それに怯むことなく、バリーは麻薬の運び屋としても天才的な才能を開花。信じがたい勢いで荒稼ぎを始めるが……。

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バリー・シール アメリカをはめた男 レビュー

実在した、バリー・シールという人物の、まるで「映画」のような人生を描いた映画です。彼は、第40代アメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガン氏や、バナマ共和国の独裁者だったマヌエル・ノリエガ将軍、のちに第42代アメリカ合衆国大統領となった、アーカンソー州知事時代のビル・クリントン氏や、イラン・コントラ事件(ロナルド・レーガン政権がイランへ武器を密輸し、それで得た資金をニカラグアの反政府組織コントラ援助に流用していた事件)で重要な役割を果たしたというオリバー・ノース元中佐など、80年代のアメリカを語るうえで外せない人々と関わりを持ったそう。

ただ、決して楽しい結末ではないので「CIA・ホワイトハウス・麻薬王すべてを“はめた”」は言い過ぎかもしれませんね。

バリー・シールは映画の中で描かれているとおり、陽気で明るく大胆で、イージーゴーイングな人物だったそうです。そのため、誰からも愛されたのだとか。「この飛行機に試乗させて!」と頼んで飛行機に乗り、そのままどこかに消え失せても、飛行機を盗まれた本人が「彼のファン」だと言うほど。そして、善であろうと悪であろうと、チャンスは必ずものにする意思と能力を備えていたといいます。

バリー・シールはもともと、TWA(トランスワールド航空)の優秀なパイロットでした。TWAは2001年末をもってアメリカン航空に吸収されたので、今は存在しませんが、一時はアメリカの上位ランクにもなった航空会社。そこの社員で、しかもパイロットなので、決して収入は悪くなかったのではないでしょうか。真っ当に歩んでいたら、愛する妻と子供に囲まれ幸せな人生を送っていたのかもしれません。才能は、使い方次第で人生を複雑に捻じ曲げてしまいますね。

しかし、今作は“悲惨な事実”をしっかりと描きつつも、とんでもない男のぶっ飛んだ人生を、コメディタッチで描いています。

 

隠し場所がなくなるほど金を儲けたバリーが、さらに積まれていく報酬を前に、とうとうウンザリした様子を見せていたり、飛行機を不時着させ麻薬まみれになって這い出た際は、見ていた子供に札束を渡して買収し、チャリンコをその場で買い取り帰路についたりしていました。実際の写真を見ると、ふっくらとして可愛い目をした、親しみのわく顔をしています。愛嬌たっぷりだった男の豪快な生き方を描くため、辛気臭い雰囲気は排除したのかもしれませんね。

ただ、今作のドキュメンタリータッチな演出は、観ていて少し疲れてしまいました。細部にこだわり過ぎてメリハリを失ってしまったのか、間延びしていた印象も否めません。しかし、「こだわり過ぎ」は仕方がないのです。

なんせ、この物語の主役は実在した稀有な存在。それを演じるのは、心の底から映画を愛し、妥協は一切しないトム・クルーズさん。また、監督を務めたダグ・リーマンさんのお父さんは著名な弁護士で、イラン・コントラ事件においては上院の捜査で主任顧問を務めたそう。しかも、撮影中は監督、トムさん、脚本家の方が共同生活をしていたといいます。食事とかゴミ捨てとか、しっかり当番も決めていたようですよ。なおかつ、毎日そこで撮影後にも仕事の話をしていたそうですから、こだわり抜いて、それが“過ぎて”しまったのでしょう。したがって、間延びしていても、映画愛は十分に感じます。

 

そんな映画『バリー・シール アメリカをはめた男(2017)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみに、バリQの査定は速さが自慢。お荷物到着後、最短で24時間以内にご連絡いたします。

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この映画で、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルは随分フレンドリーに見えましたが、実際にはそれほどバリーと親しい仲ではなかったそう。その麻薬王を演じたコロンビア人俳優のマウリシオ・メヒアさんは、なんとパブロ・エスコバル役を演じるのが3回目なのだとか。それほど、はまり役なのでしょうね。フレンドリーな中に、威圧感たっぷりの演技も見せてくれました。

ただ、怖さNO.1のパブロ・エスコバルは、『エスコバル 楽園の掟(2016)』のベニチオ・デル・トロさんかも。

ライター中山陽子でした。

 

バリー・シール アメリカをはめた男(2017)

監督 ダグ・リーマン
出演者 トム・クルーズ/ドーナル・グリーソン/サラ・ライト/E・ロジャー・ミッチェル

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