【欲望のバージニア】
実在した無法者ボンデュラント3人兄弟を描いた作品
欲望のバージニア 映画あらすじ
禁酒法時代のバージニア州。密造酒の販売を行うハワード、フォレスト、ジャックは、ボンデュラント家の3人兄弟。長男のハワードは、第一次世界大戦時に全滅した一個大隊からただ1人生還した強者で、次男のフォレストはスペイン風邪でも生き残った強者である。もちろん腕っぷしも強いので、人々は彼らを「不死身の兄弟」と噂していた。まだ幼さが残る末っ子のジャックは、そんな兄たちに守られ、無法地帯でたくましく生きていた。だが、ある日、新たに着任した特別補佐官レイクスが兄弟の家を訪れ、法外な賄賂を求める。それを拒否した兄弟は、住み慣れた土地で脅威にさらされることとなり……。
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欲望のバージニア 映画レビュー
映画の中で描かれていたことが真実だとすれば、禁酒法時代のアメリカ・バージニア州は、驚くべき無法地帯でした。目の前でギャングが人を撃ち殺しても、若者たちは、恐れるどころかギャングに憧れを抱きます。一般人も「やられたら、やられた以上にやり返す」ので、殺しも厭いません。
とはいえ、そもそも行政機関が腐敗しきった状態。だからこそ、無法者でもボンデュラント兄弟のようにポリシーがあり、自分たちなりの秩序を守る人物が尊敬されました。
この映画で描かれているボンデュラント家の3人兄弟、ハワード、フォレスト、ジャックは、禁酒法時代後期に実在した人物なのだそう。原作は、末っ子の実孫が書き上げた小説です。強靭な生命力と意志、そしてプライドを持ち、腐敗した行政にもギャングにも屈しなかった3人は、バージニア州においてスター的存在だったといいます。なんとミュージアムまであるのだとか。この作品は、第65回カンヌ国際映画祭で、コンペティション部門に選ばれています。
しかし、時代とはいえ、あまりにも粗野で乱暴なので、共感できる部分はほとんどありませんでした。好人物だったのはクリケット(デイン・デハーン)や女性陣だけ。現代の感覚では、なおさら日本人にはピンと“きにくい”のではないでしょうか。
3人兄弟を演じたのは、シャイア・ラブーフさん(ギャングに憧れる三男坊)、ジェイソン・クラークさん(呑兵衛で怪力の長男)と、トム・ハーディさん(次男だが3人のリーダー)です。
ハーディさんは、ガイ・リッチー監督の『ロックンローラ(2008)』のころは、甘いマスクで細身のハンサムガイだったのに、予想に反してどんどんゴッツイ印象に変化していきました。しかし同時に、役者としての幅も大きく広がった気がします。今作でも、武骨でシャイな誇り高い次男役がよく合っていました。ワケありの元踊り子マギーを演じた、ジェシカ・チャステインさんの演技も“さすが”です。大人の女性を柔らかく、しなやかに表現していました。
強烈だったのは、邪悪な特別補佐官レイクスを演じたガイ・ピアースさんのビジュアルです。ピアーズさんの演技力を堪能したかったのに、「真ん中剃りこみの眉毛なし」という強すぎるインパクトのせいで、落ちついて鑑賞できませんでした。ちなみに、三男のジャックが憧れる、悪党なんだが男気もあるギャングを演じていたのはゲイリー・オールドマンさんです。
そんな映画『欲望のバージニア(2012)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみに、バリQの査定は速さが自慢。お荷物到着後、最短で24時間以内にご連絡いたします。また、買い取り価格の高さにもご満足していただけるはず。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価させていただきます。
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映画の中で、お酒はメイソンジャーに入れて運ばれ、そのままコップとしても使用されていました。いまとなっては、保存用に使ったり、インテリア雑貨にしたり、スムージーを入れたり、サラダを入れたりで、すっかりお洒落グッズになったメイソンジャーですが、当時は、車が揺れても重ねてもいい、丈夫で扱いやすい蓋付きのビンという位置づけだったのでしょうね。
メイソンジャーにスムージーを入れて、お洒落な料理とテーブルセットを背景に撮った写真を、もしもボンデュラント家の3人兄弟が見たら、「何のためにメイソンジャーを使っているんだ?」と不思議に思うことでしょう。
ライター中山陽子でした。
欲望のバージニア(2012)
監督 ジョン・ヒルコート
出演者 シャイア・ラブーフ/トム・ハーディ/ゲイリー・オールドマン/ジェシカ・チャステイン
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