【5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生】
うそみたいな事実に基づく前向きでハートフルなヒューマン・コメディ
5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生 映画あらすじ
サリー(サリヤ)は周囲に期待される成績優秀で真面目な学生。しかし、ある日から急に視界がぼやけ出し、ついにはほとんど見えなくなってしまう。彼の目には先天性の病気があったのだ。手術で全盲になるのは逃れたものの、視覚の95%は奪われることに……。それでも一流ホテルで働く夢を諦められないサリーは、研ぎ澄まされた聴覚と、類まれなる暗記力で一般の学校を卒業し、なんと目が見えないことを隠し5つ星ホテルで研修生になってしまう。同じくそのホテルの研修生で大親友になったマックスや、理解あるホテルスタッフらに支えられながら、たびたび訪れる危機を乗り越えていくサリーだったが、やがて無理がたたり……。
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生 映画レビュー
実の父親以外、悪い人間がほとんど出てこないハートフルなヒューマン・コメディです。原作は、15歳のころ視力を95%も失ってしまったというサリヤ・カハヴァッテさん。同氏は視力が5%しかないことを周囲に隠し、接客と調理のキャリアを15年間も積んだ経験があるのだとか。つまり、これはカハヴァッテさんの物語です。
父はスリランカ、母はドイツ人という主人公のサリー(サリヤ)は、とにかく前向きで明るく、しかもハンサムでコミュニケーション能力にも長けています。おまけに頭もよくて、誠実で真面目(どんだけ~)。かといって堅物というわけではなく、柔軟な部分も併せ持っています。友人が困っていたら、それが規則の範囲外であろうとなかろうと助け舟を出すのです。
そんな彼だからこそ、底抜けに明るい金持ちのボンボンで、女ったらしの遊び人マックスともすっかり大親友に。
このマックスが意外にも、いい加減そうでいて“ちゃんと”しているし、かなり“いい奴”でもあります。サリーの目が見えないことをいち早く知ったマックスですが、同情したり、気づかったりということは一切しません。むしろ“からかい”茶化して、挙句の果てには目が見えていたとしても危ないことを平気で挑戦させます。そんな彼のイージーゴーイングなところに、サリーが助けられた部分は大きいでしょう。
こうした関係は、2011年のフランス映画『最強のふたり』に少し似ているかも。そちらでは、車いすの気難しい大富豪に対し、明るくユーモアたっぷりの黒人青年が介護者として大らかに接します。もちろん、マックスが優秀なサリーに助けられていたところも数知れずですが。
サリーとマックスのいい友人関係に加え、アフガニスタンで外科医をしていた皿洗いのハミドや、料理長とのやりとりも感動的。最終的には初めと大きく変化し、思わず「あれれ?」と驚いてしまうような人物もいます。とにかく、この物語にはいい人しか登場しないのです(バカ親父以外は)。
しかし、何事も、ただうまくトントンと進んでいくだけではありません。サリーは視力を失った代わりに、研ぎ澄まされた聴覚と触覚、暗記力が突出しますが、あまりにもそれらの感覚に負担をかけてしまうため、やがて極度の疲労に襲われてしまいます。
しかし、「幸福への道はない、道が幸福なのだ」という冒頭に出てきた言葉が示すように、右往左往しながら前に進んでいけば、しあわせが時々そばにやって来て、並んで歩いてくれるわけです。サリーが行ったことを真似るのはむずかしいですが、どんなに周囲から無理だといわれても、現実を見極めろといわれても、「やる」という意思に勝るものはないんですねぇ。
仕事に対して適当そうなマックスといるときサリーは、ため息交じりに「片や視力なし。片や意欲なし」といっていました。大変な状況もありますが、苦難を笑いに変えてしまうのがこの物語の魅力です。
そんな映画『5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2018)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみにバリQは、買い取り価格の高さが自慢です。
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最終的に「あ、あれ? 夢は?」と突っ込みたくなりますが、何にせよハッピーエンドはいいものです。ちょっぴりお笑い芸人の友近さんに似ているラウラと、サリーの関係の行く先を温かく見守りましょう。
なお、監督は『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(2004)』のマルク・ローテムントさん。同作にゲシュタポの尋問官として出演していたアレクサンダー・ヘルトさんも、今作にホテルの支配人として出演しています。
ライター中山陽子でした。
5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2018)
監督 マルク・ローテムント
出演者 コスティア・ウルマン/ヤコブ・マッチェンツ/アンナ・マリア・ミューエ/ヨハン・フォン・ビューロー