10月の平均買取価格 8,740円
平均買取点数113点、お客さま1件あたりの平均買取実績です。

CINEMAバリQ

【フェリスはある朝突然に】
デッドプールや巨匠も注目する、意外にもアドラー心理学だったジョン・ヒューズ監督作品

フェリスはある朝突然に 映画あらすじ

シカゴの高校生フェリスはサボりの常習犯。ある晴れた爽やかな日、またもやフェリスは仮病の演技で両親をだまし、病気で寝込む金持ちの親友キャメロンを無理やり誘い、ガールフレンドのスローンを学校から連れ出し、大それた平日のバケーションを遂行した。彼らはキャメロンの父親が大切にしている高級車で街へと繰り出し、高層タワーに昇ったり、高級なレストランで食事をしたり、野球の試合を観たり、アートを堪能したり、パレードの中心で絶唱したりして、大いに1日を楽しんだ。しかし、フェリスにとって重要なのは両親が仕事から戻る前に、家のベッドで病人らしく寝ていなければならないということ。だが、実は、ほかにもフェリスにとって大切なことがあり……。

この映画の買い取り価格→→→ 『フェリスはある朝突然に

フェリスはある朝突然に 映画レビュー

第四の壁を破壊しまくって、ガンガン観客に話しかけてくるデッドブールが、1作目のエンドロール後に見せた姿は、この映画が元ネタです。

また、スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1(2018)』では、登場人物のガレージに1961年製フェラーリ250 GTカリフォルニアが置かれていました。この車は、主人公フェリスの親友であるキャメロンの父親が所有するものであり、ちょっぴり病んでいるキャメロンの心情を表す、重要な要素でもあります。

このように、異色のヒーローや巨匠にも注目されている『フェリスはある朝突然に』は、1986年のアメリカ映画。『ブレックファスト・クラブ(1985)』や、『ホーム・アローン』シリーズなどで知られるジョン・ヒューズさんの作品です。

このころ日本はバブル期が始まり好景気に沸いていましたが、1980年代のアメリカは、「双子の赤字」と呼ばれる財政赤字と経常収支赤字に苦しめられていたといいます。

だからこそ、とにかく前向きでハッピーで、しかも知恵が回る(悪知恵ともいうが)フェリスの行動や、劇中描かれる青春時代への感傷や郷愁、「踊ろう、ツイストして叫ぼう、ぶっ倒れるまで踊ろう、踊り疲れて倒れるまで~♪」というビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」で街中の人が踊りまくるシーンなどにアメリカの人々が大いに感銘し、いまも根強い人気を維持し続けているのかもしれません。

また、当時はアメリカで一番の高層ビルだったウィリス・タワーや、リグレー・フィールドで行われているシカゴ・カブスの試合、シカゴ美術館など、シカゴの見どころが存分に映し出されています。

しかし、筆者が注目したのは、いいことも悪いことも、自分が選択しているというアドバイスや気づきが、しばしば示されたこと。それは、自分が置かれている環境を嘆いたり、他者と比べて自分が不遇であると怒りを抱える人物に対するものでした。

他者の気持ちや、他者に起こることは、他者の課題であり、自分の気持ちと自分に起こることは、自分の課題。だから、過去と他人は変えられないが、自分の意識と未来は変えられると「アドラー心理学」は示します。なんとなく、それに通づる部分を感じたわけです。

【登場人物と出演者】

主人公のフェリスは、人生を楽しむことに必死です。やっていることはハチャメチャですが、結構憎めないやつかもしれません。演じるのは、熟女が豪快に性を語り実践する『SEX AND THE CITY』に主演していたサラ・ジェシカ・パーカーさんの夫、マシュー・ブロデリックさん。

やたらおしゃれで裕福そうな家で、心身ともに弱っているところ、容赦なくフェリスから呼び出されてしまうキャメロンを演じたのはアラン・ラックさん。電話越しに行う大人の口真似が上手です。

高校生のくせに色っぽくて美しい、フェリスの彼女を演じたのはミア・サラさん。フリンジがついた白いブルゾンと、白いブーツという出で立ちが、「うわッ80年代!」という感じですが、ものすごく似合っています。

フェリスの仮病を最初から見抜いている生意気な妹ジーニーを演じるのは、その翌年『ダーティ・ダンシング(1987)』でフランシス・ベイビー・ハウスマンを演じ、世界をあっといわせたジェニファー・グレイさん。

その彼女と、警察署で出会う、ヤク中だけど賢者(?)な若者を演じたのはチャーリー・シーンさん。いまとなってはお騒がせセレブですが、当時のイケメンっぷりは相当なものです。

これでもかと悲惨な目にあう校長ルーニーを演じたのは、ジェフリー・ジョーンズさん。「かわいそう」としか、いいようがありません。ジョン・ヒューズ監督は、学生時代の校長先生が嫌いだったのだろうか。

【結論】

一見ハチャメチャな青春映画ですが、芸術性とメッセージ性があり、感覚と感情を刺激するのでよく心に残り、セリフにもハッとさせられる作品です。

そんな映画『フェリスはある朝突然に(1986)』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。

ちなみにバリQは、買い取り価格の高さが自慢です。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価します。それに、とにかく査定スピードが速い!! お荷物到着後、最短で24時間以内に査定をご連絡します。業界最速ですよ! 

お申し込みは、こちらのフォームから。そのほか、電話やメール、LINE、あるいは手書きでも可能です。ぜひお気軽にお申し込みくださいね。本 、CD、DVD・Blu-ray、ゲーム、PC・タブレット、携帯電話、ホビー・フィギュア、ポータブルオーディオ、種類を問わず全部で20点以上であれば送料無料となります。不要なものは、全部まとめてお送りください!

【 あとがき】

フェリスが、留守中に部屋を覗かれたときのために行っていた仕掛けは、ちょっぴり『ホーム・アローン』を思いださせました。よくできてるわ(笑)

ライター中山陽子でした。

 

フェリスはある朝突然に(1986)

監督 ジョン・ヒューズ
出演者 マシュー・ブロデリック/アラン・ラック/ミア・サラ/ジェニファー・グレイ

ジョン・ヒューズ監督作品の買取金額の相場はこちら

マシュー・ブロデリック出演作品の買取金額の相場はこちら

アラン・ラック出演作品の買取金額の相場はこちら