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パンドラム/映画あらすじ・レビュー(デニス・クエイド、ベン・フォスター出演のサバイバルSFホラーアクション)

パンドラム あらすじ

地球を捨てて宇宙船エリジウムに乗り込み、未来を賭けた「惑星タニス」へと向かった人類の行く末には、想像を絶する現実が待っていた…。
冷凍睡眠から目覚めた乗組員たちが、謎の生物やおぞましい現実に対面しながら、徐々にその真実へと迫っていく。
宇宙船内で繰り広げられる、手に汗握るSFホラーアクション。

パンドラム レビュー

映画「パンドラム」は、宇宙船のなかの容赦ない閉塞感に気持ちを圧迫されながら、不思議とストーリーに引き込まれていく作品。
最初は2人の宇宙船乗組員が冷凍睡眠から目覚め、なんだかワケのわからない状況から始まる。
しかし、徐々に謎が解明され、あれま、そうなんだ!という映画だが、謎の生命体から逃れ生き続けるというサバイバル要素もある。

しかし、その部分が中心ではなく、また、宇宙の描写が濃いわけでもない。
あくまでも、その状況下におかれる人間という複雑な生命体が起こすサスペンス要素が強い。
なので、サバイバルSFホラーアクションにサスペンスもくっつけたいところだが単に長いからやめた。

遠い未来を描いたこの物語は、荒廃した地球にはもう住んでいられないと、地球から惑星タニスに移住するため多くの人を乗せた巨大宇宙船のなかで繰り広げられる。

実は、出演者をチェックせずに観ていたら、「処刑人」シリーズでファンになったノーマン・リーダスがあらわれて思わず歓喜した。
が、しかし、次の瞬間には号泣したのである。
役柄がカッコ悪いうえ、瞬息で登場時間が終了してしまったからだ。

「ブレイド2」といい、この映画といい、「処刑人」シリーズ以外の映画で彼の魅力が引き出されている作品を観たことがない。
その魅力とはズバリ”セクシーで不良っぽい”ところ。
しかし、まだ鑑賞していないがホラー系のアメリカドラマ「ウォーキング・デッド」ではカッコよく描かれているようだ。

そして、ノーマン・リーダスついでに謎の生命体についても突っ込もうと思う。
彼らは、あるきかっけと、サバイバル環境であったことから長い年月をかけて進化し、戦闘能力がズバ抜けた人食いモンスターになったようだが、その事実に関しては、なんとなく“この仮説が真実ということで”と手打ちして終わってしまった気がする。

場所が宇宙であり、謎の生命体のなかに、なんとなくモヒカンじゃね?と突っ込みたくなるビジュアルがあったせいで「もっと説明して欲しい」という気持ちが私のなかで高まったのかもしれない。
まあ、この映画は別の観点からの物語が核となっているので、そこに焦点を当てる必要はないのだろう。
やはり、戦闘民族だけに、モヒカン族の戦士をあらわしたのだろうか…。

しつこく引っ張るほどでもないが、単的に言えば「え~わかるけどぉ~そんな風に進化するかなあ~」と、突っ込みをしたいだけである。

主な登場人物は、デニス・クエイド演じるペイトン中尉、ベン・フォスター演じる技術者のバウアー伍長、アンチュ・トラウェ演じる女性科学者ナディア、カン・リー演じる農業従事者のマン、エディ・ローズ演じる自称コックのリーランド、謎の若い男はカム・ジガンデイ演じるガロ伍長。
そして、登場人物以外に、この映画でつくられた想像上の疾患「パンドラム症」というものが重要なカギになる。
宇宙船の乗組員が不安やストレスで発症してしまう精神疾患だ。

物語は、登場人物たちが人食いモンスターと攻防戦を繰り広げながら、探り騙し合い真実へと向かっていく。
宇宙船の原子炉を再起動させることで真実の核へと急接近するなか、人間の狂気がはっきりとその輪郭をあらわす。
しかも、その狂気っぷりが半端ない。
しかしながら、その狂気の末に迎えるラストシーンは、実になんとも清々しいのである。

ピュアで壮大な始まりを感じさせるクライマックスは、少しだけ「オブビリオン」を思い起こさせた。
もちろん、その表現方法は違うけれど。
ちなみに、この作品には「バイオ・ハザード」監督のポール・W・S・アンダーソンが製作で携わっているとのこと。

閉塞感のなかで人の狂気を見せられ悶々として、最後に缶ビールをあけるがごとく「プシュー」っとしたい人は是非ご賞味あれ。
ただし、ノーマン・リーダスのファンは覚悟して鑑賞するべし。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

パンドラム(2009)

監督 クリスティアン・アルヴァルト
出演 デニス・クエイド/ベン・フォスター/カム・ジカンディ/アンチュ・トラウェ

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