今日の1本:オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014) DRQのレビュー
オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014) DRQのレビュー
もともと日本には転生輪廻という考え方があります。
生まれ変わることができるということです。
例えば鼻の下のクボミって人によって深かったり浅かったりしますよね。
このクボミは「人中(じんちゅう)」と呼ぶのですが、一度死んで甦る時に神様から「内緒だよ」と人差し指を押し付けられた痕跡だという言い伝えがあるのです。
なので、神様の指の押し付ける力が強いと、人中が深くなるので前世の記憶がなく、浅い人は逆に前世の記憶があると云われています。
ちなみに僕の人中は浅いですけど、前世の記憶は全くありません。
ですが前世の記憶があるということは、死んだ時の記憶もあるということになります。
何度も死んだ時の記憶があるというのは、逆に辛いのではないかと思うわけです。
まして、それが殺されたという記憶ならばなおさら。
そう、本作はゲームのような世界を具現化した世界に生きる者達のお話。
失敗→死亡→リスタートのようなアクションを、生身の人間が強いられます。
このような「タイムループ」系の作品は別に珍しい作品ではなく、ラン・ローラ・ランや、ミッション8ミニッツ、あとは時をかける少女などが挙げられます。
ただ本作はその「タイムループ」だけでシナリオを書いたような作品で、同じシーンが何度も連続します。
ですが、全く退屈しないのです。むしろ不思議な中毒性すら覚えます。
そう、本当にゲームの世界にトリップしているかのような感覚です。
また、そのループの中に人生哲学を感じてしまう素晴らしさ。
トム・クルーズが惚れ込んだ脚本というのも頷けます。
原作とは違うあのラストは賛否両論だとは思いますが、トム・クルーズらしいと言えば納得です。
ちなみに原作は日本です。
ギタイという言葉からして知っている人にはニンマリなシーンが結構あります。
何よりアクションのクオリティも高く、スッキリ爽快な映画なのであります。オススメです!
あなたは自分の人生をやり直せるなら、何歳まで戻りたいですか?
お父さんの袋の中まで戻って人生やりなおしたい。
オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014)
監督: ダグ・ライマン
出演: トム・クルーズ, エミリー・ブラント, ビル・パクストン, キック・ガリー, ドラゴミール・ムルジッチ
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