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CINEMAバリQ

マッキー/映画あらすじ・レビュー(日本ではロボットの次に有名なインド映画!?)

マッキー あらすじ

ジャニは愛する女性ビンドゥに精一杯思いを伝えるも、連敗し続けている一途な男。
しかし、つれない素振りを見せているビンドゥも、実はまんざらではない。
そんな、初々しい2人が恋の駆け引きをしているなかに、すべてを自分の思い通りにしないと気が済まない男が割り込んでくる。

その男は、裏で良からぬことをする表向きは建設会社の社長。
その男が一線を越えたことで、ジャニの魂には思いがけない奇跡が起こるが…!?
ハエに生まれ変わった男が、愛する女性を守り、自分を死に追いやった男に復讐する、まさかのボリウッド”ハエ”アクション・コメディ!

マッキー レビュー

この映画を観たあと、ハエを見かけると優しく微笑む怪しい女に私を陥らせた映画「マッキー」は、ハエ君が大活躍する作品だ。

ハリウッドを超え大量に製作されているはずのボリウッド映画(インド映画の俗称)だが、日本ではなかなか簡単に劇場で観たり、レンタルしたり、購入することができない。
それゆえに、日本で容易に鑑賞できるボリウッド映画は厳選されているらしく、評価が高いものが多い。
しかし、この「マッキー」は珍しく、評価がかなり分かれている。

その理由は、リアルなCGの「ハエ」が主役なので、映画の最初から終わりまで画面いっぱいの”虫感”が著しいこと。
そして、復讐の度合いが観客の許容をはるかに超えているから…らしい。

しかしながら、料理のため野菜を切る際もしも虫を見つけたら、世界のボルトを超える速さで走り逃げてしまうほど、この世で何より虫が苦手な私がこの映画を鑑賞しても「ウゲッ」とはならなかった。
むしろ、マッキ-の動作が可愛くて、何度も観なおしてしまったほどだ。
なので、虫嫌いだからと言ってこの映画を嫌うとは限らない。

ただ、物語の最初の方でジャニが延々とビンドゥに愛を伝えるシーンが、かなりクドい。
歌ったり踊ったりして愛を伝えまくる様子は、一途を通り越してもはやストーカーだ。

そして、実はまんざらでもないビンドゥの焦らしも、ある意味クドい。
「お前らの恋愛ごっこが、これ以上長いと消すぞ」と画面に向かって脅したくなるほど2人のクドい駆け引きが続く。

ところが、物語はジャニの身に起こる不幸な出来事で急展開。
途中、激流に巻き込まれそうになり飛び立つハエの姿に思わず感動してしまった。
そこで、とうとう復讐に燃えるハエ、マッキ-が誕生するのだ。

マッキ-は筋トレもしていて、頭脳も明晰なエグゼクティブ(違うか)。
いわゆるイケてるハエ君だ。よく考えると常に全裸だが、それはハエだけに良しとしよう。

しかも、人間の可愛い彼女がいる。すげー。
すべてが小さいハエ君の彼女が、小さいモノを作るマイクロ・アーティストという職業だなんて、都合が良過ぎるなオイと突っ込みたくなるが、彼女のお蔭でマッキ-には殺虫剤も通用しない。最強だッ!

とまあ、奇想天外なインド映画「マッキー」は、コメディの要素もあるので、復讐方法が時にチマチマしていてギャク感にあふれている。
しかし、自分を貶めた相手に復讐を宣戦布告する際の、車のフロントガラスをつかった表現や、涙を利用して恋人に自分がいることを知らせる方法、また、復讐の意思を恋人に伝える際の描写など、「おぉッ」と感じるシーンがいくつも存在した。

恋人とカフェでコーヒーを楽しむシーンや、かくれんぼしているシーンでは、ヒロインの向かう先を思わず心配させるほどだったが、それも束の間。
再び訪れた危機の最中、覚悟を決めたハエ君マッキ-の姿に号泣してしまうのである。

人間の脳には約1,000億ものニューロン(神経細胞)があるが、ハエの脳にあるニューロンは約10万程度。
しかし、ハエが持つ脳の構造は複雑で、しかも、人間の病気に関連した遺伝子がハエにも多く存在するのだそう。
人間の脳は、未だ多くのことが解明されていないが、その人間の脳を理解するうえで、ハエがとても重要な存在であると、脳科学研究者は伝えている。

…とか、難しいことは抜きにして、ちっちゃい癒し系ヒーロー「アントマン」もマーベルの新作で登場したことだし、インドのちっちゃいヒーローも是非どうぞ(ハエだが)。
ちなみに、インドではハエのことをマッキ-と呼ぶらしい。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

マッキ-(2012)

監督 S・S・ラージャマウリ
出演 ナーニ/サマンサ・プラブー/スディープ

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