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コンスタンティン/映画あらすじ・レビュー(ジョン・ウィック公開が待ち遠しいキアヌ主演の悪魔払い映画)

コンスタンティン あらすじ

ジョン・コンスタンティンは余命幾ばくもない末期の肺癌患者。
彼は人間以外の存在が見えてしまう特殊能力に悩み、過去に自殺未遂を経験。
2分間のみ心臓が停止して自殺は未遂に終わったが、カトリックでは、たとえ2分間であろうと自殺は大罪とみなされ地獄行きを意味する。

それを逃れるため、特殊能力を活かした「悪魔払い」という免罪符で天国行きの切符を手にしようと日々奔走していたが、何やら大変なことがこの世に起ころうとしていると気付く。
そんななか、霊力に長けた双子の妹を失った女刑事が彼の元を訪れるが…。

コンスタンティン レビュー

キアヌ・リーヴスといえば、第66回カンヌ国際映画祭で、もはや誰だかわからない激太りで世界を驚かせた記憶が新しい。
「リトル・ブッダ(1993)」の、この世のものとは思えないほど美青年だった頃のキアヌを想えば涙する女性が多いのも無理はない。
しかし、あの激太りは、どうやら初監督作品でストレスがたまって食べ過ぎた結果とのこと。

そして、安心して欲しい。さすがカメレオンのように七変化する俳優さん。
彼は2015年10月16日公開の映画「ジョン・ウィック」で、スリムな姿とともに大復活している。

とにかく怒ってキレまくる!キアヌがキレッキレだ!その復讐っぷりが容赦なさ過ぎて、予告だけでオバサン興奮ゆえ高血圧状態。
猛烈に公開が待ち遠しいのであるッ!監督は「マトリックス」シリーズでスタントを務めたチャド・スタエルスキというから、アクションは文句なしのド迫力間違いない。
まずは予告を観てもう一回興奮しよう。

映画『ジョン・ウィック』オフィシャルサイト

と、興奮し過ぎて思わずレビューを終了しそうになったが、今回レビューを書くのは、そんなキアヌ主演作品のなかでも好きな上位に入る2005年の映画「コンスタンティン」。
公開当時の私の印象は、「マトリックス」シリーズの印象が根付いてしまったキアヌが、そこからの脱皮を試みて色々と試行錯誤している最中、とてもシンプルに自分が好きなジャンルの映画を選んだということ。しかも、公開当時はあまり支持されていなかった記憶もある。

しかし、私は公開当時からこの映画が大好き。
そして、独断と偏見で助演男優賞を与えたいのは地獄の長”サタン”を演じたピーター・ストーメアだ。
もしも日本のサスペンスドラマに出てきたら「絶対コイツが犯人だ!」と指差される悪人顔が魅力の俳優さん。
この映画で彼が演じるサタンは、雑誌「LEON(レオン)」に出てきそうなチョイ悪オヤジ風だ。

全身真っ白なスーツなのに、足もとだけは真っ黒い油泥にまみれているという演出は監督の功績だが、やはり、その演出に見合った演技を見せたストーメアさんは素晴らしい。

魔力をつかうときのスッとぼけた感じ、そして、本領発揮の際のド迫力。
どれをとっても魅力的だった。実際、彼の出演時間は非常に短い。
しかし、その強烈なインパクトは他を圧倒していたかもしれない。

もちろん、彼のみならず、この映画でキアヌの脇を締める俳優陣は演技派揃いだ。
私生活では現在のジェームス・ボンド(ダニエル・クレイグ)の妻、「ナイロビの蜂」でアカデミー賞助演女優賞に輝いたレイチェル・ワイズ。
少し前撮影中に負ったケガが心配な、スピルバーグの秘蔵っ子とも呼ばれる演技派シャイア・ラブーフ、「アミスタッド」や「ブラッド・ダイアモンド」で演技が高く評価されたジャイモン・フンスー。

また、どんな作品でも後に印象を残す個性派女優ティルダ・スィントンが演じた、中性的な天使ガブリエルも良かった。
天使は性別を超越しているというから、彼といえばいいのか彼女といえばいいのかわからないが、とりあえず女優さんだけに彼女としておこう。
彼女がもつ知的さと、ちょっと得体の知れない雰囲気が、この物語に優雅なエッセンスを加えていた。
最後、あんな状態でも、元来の癖でコンスタンティンに天使としての教えを与えようとする姿がシニカルな笑いを誘う。

目に見えているこの世が世界のすべてではなく、天国・人間界・地獄という世界が常に存在し、それぞれが協定を守りながら、自分たちの世界を守ろうと画策しているストーリーは、まったく毛色が違うがペネロペ・クルスが出演している「ウェルカム!ヘヴン」という映画でも描かれている。

こちらの物語は、罪人ばかりが人間界に増え、天国へ来る者が減り、地獄が過密状態なので天国が破産状態。
それゆえに地球上から「魂を救ってほしい」という願い出があれば聞き逃さず、即行使者を送り込むという、ユーモラスなものだ。

そのように、この作品「コンスタンティン」でも、天国と地獄は、仲良くなくても一応やりとりはあるのかな?という様子がうかがえる部分が面白い。
また、悪魔払いをしている「コンスタンティン」にも、まるで007シリーズにでてくる武器発明者「Q」のような存在がいて、さまざまな武器を提供してくれる。

ひとこと言わせてもらえば、大事な仲間たちの役柄は丁重に扱って、次回作に続けて欲しかった。
まあ、それゆえに、エンドロールあとのオマケは、ホッとするしナイスな展開なので見逃さないで欲しい。

ちなみに、15歳からタバコを毎日のように30本吸い続け肺癌になったという設定のコンスタンティンが、悪魔払いに出向いた家でタバコを置くシーンがある。
実はあのシーン、本物のタバコでは小さすぎて、あのアングルを演出できないため、実際にはデカいタバコを撮影用につくったらしい。
つまり、いかにも普通にタバコを置いたように見えるが、実際には、デカいタバコの形状の小道具らしい(笑)。

そして、光を浴びながら、チョイ悪オヤジなサタンに「ファック・ユー」ポーズをとるコンスタンティンは、何度観ても最高だ。
是非ご賞味あれ。

キアヌと書くと、美容とダイエットに効果的なスーパーフード「キヌア」みたいで少しややこしいと感じた
映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

コンスタンティン(2005年)

監督 フランシス・ローレンス
出演 キアヌ・リーヴス/レイチェル・ワイズ/シャイア・ラブーフ/ジャイモン・フンスー

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