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ブレイド/映画あらすじ・レビュー(実はマーベル・コミック!ウェズリー・スナイプスが一番カッコいい映画)

ブレイド あらすじ

多くの人間が与り知らぬうち、闇に隠れたヴァンパイアとは長きにわたり共存していた。
しかし、時に血に飢えたヴァンパイアが人間を襲ってしまうことがある。

そんなとき、人間とヴァンパイアの混血として生まれたブレイドは、ヴァンパイア並みの強さを持ちながら、ヴァンパイア特有の弱点がないことを武器に、老齢ながらタフなウィスラーと吸血鬼を抹殺し続けていた。
しかし、ヴァンパイア界のなかでひときわ野望に満ちたフロストが、邪悪な企みを始めたことで事態は深刻になる。

ブレイド レビュー

ゴシックホラー・アクションの「アンダーワールド」シリーズが一挙に放映されていたので、久々に通しで鑑賞。
それに触発され、1998年の映画「ブレイド」のレビューを無性に書きたくなった。
ヴァンパイア映画の世界観は好きなので色々な作品を観る。
しかし、やはり私にとってヴァンパイア映画のナンバー1は「ブレイド」なのである。

実は、この映画の存在を公開当時は知らなかった。
1999年は「マトリックス」が公開されるやいなや映像革命と騒がれ、同年のアカデミー賞で数々の快挙を成し遂げていた。

そのため、メディアで”CGクリエイター”という言葉が多く飛び交っていたのではないだろうか。
そんなとき、テレビを観ていたらあるCGクリエイターの方が「『マトリックス』ばかりが騒がれているけれど、CGとしてすごいのは断然『ブレイド』の方だ」と、戦うシーンで体が粉のようになって消えていく映像を観ながら解説をしていたのだ。

しかし、応援団みたいな格好をした鈴木雅之氏似のウェズリー・スナイプスが、刀で立ち回っているシーンを見せられても、当時はなんだかピンとこなかったのだが、心のどこかで気になっていた。
そして、やっと鑑賞した暁には、このうえなくファンになってしまったのである。

ただし、そこまでファンになったのはCGうんぬんではなく、ウェズリー・スナイプスがこの役柄にあまりにもハマっていて壮絶にカッコよかったのと、彼が演じるブレイドと、まるで父親のような存在のクリス・クリストファーソンが演じるウィスラーとの絆や、スティーヴン・ドーフが演じた悪役のキャラクターの魅力、スタイリッシュなところ、そして、ブレイドがフルパワーになるときのアドレナリン感すべてが完璧だったからだ。

この作品はシリーズとして3作目まであるが、なにやら4作目が始動するようなことが去年囁かれていた。
キャラクターの権利・プロジェクトはマーベルがコントロールしていて、ウェズリー・スナイプスにもオファーがあったようだが、結局、まだ話は宙に浮いた状態だという。
もう、ウェズリー・スナイプスもいい歳なんだからサッサと決めて欲しい。
なんだったら、体が進化して最強になったという設定で、アベンジャーズのメンバーにしたれやっ(やけっぱち)。

と、いつまで経っても「ブレイド4」が始動しないので思わず興奮してしまったが、とにかく、やはり、このシリーズで最高なのはこの第1作目だ。
本来なら太陽光が当たると致命傷を負い消滅してしまうヴァンパイアだが、人間の血が混じっているブレイドはへっちゃらだ。

そのために、デイ・ウォーカー(日中でも活動可能な吸血鬼)と呼ばれている。
しかし、半分吸血鬼の血が混じっているので血の渇きは避けられない。
そのため、血清を打つことで人間を襲わず、自らの人間性を維持しているのだ。

母を奪ったのがヴァンパイアなのに、自分自身にもその血が流れている。
それを忌み嫌うが、その気持ちに反して血の渇きがあるという苦悩が、またこのキャラクターを魅力的にしている。

そして、途中、ブレイドが悲しみと怒りに震える瞬間がある。
このとき、観客も同じように怒り狂い、そして一致団結するはずだ。
「もう許せねえ!フロストをいてこましたれ!」

終盤で、ヴァンパイア界の異端児フロストが、古代の予言書をもとに最強の力を得るためブレイドの血を奪うが、その装置が古めかしくシステムがアナログなのに、なんだか良くできていて「ブレイド危うし!」とハラハラさせる。

そして、ブレイド最大の見せ場である「充電完了したブレイドが、壮絶なフルパワーで敵をぶちのめす」シーンは、いつ観ても爽快だ。
また、登場するときや格闘中、ウェズリー兄貴がいちいち格好をつけてポーズをとる。
「カッコつけ過ぎやろ」と突っ込みたくなるが、本当にカッコいいから仕方ない。
時々ニカッ!と笑う感じも、またいいのだ。

カンフー、カポエイラのほか、空手は5段の腕前を持ち、一時は脱税で連邦刑務所に収監されていたウェズリー兄貴。
「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」で大復活したが、彼が最大限に魅力を発揮できるのは、やはりこの「ブレイド」シリーズではないだろうか。

「アントマン(2015)」「ファンタスティック・フォー(2015)」「キャプテンアメリカ3シビル・ウォー(2016)」とマーベル作品は目白押しだが、どうか、「ブレイド4」もひとつ、宜しくお願い申し上げます、マーベルさん。

実は優しい目をしたウィスラーおじいちゃんが一番大好きな
映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

ブレイド(1998)

監督 スティーヴン・ノリントン
出演 ウェズリー・スナイプス/スティーヴン・ドーフ/クリス・クリストファーソン/ウンブッシュ・ライト

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