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ゴースト・エージェント/R.I.P.D./映画あらすじ・レビュー(ジェフ・ブリッジスとライアン・レイノルズのバディムービー)

ゴースト・エージェント/R.I.P.D あらすじ

つい魔が差し汚職に手を染めた警察官のニックは、愛する妻と一緒に慎ましく生きていこうと決意した矢先、思いもよらぬ状況で殉職してしまう。
しかし、生前に警察官だった彼は、R.I.P.D.という霊界組織のエージェントにスカウトされる。

そして、19世紀からエージェントだという大ベテランのロイと一緒に、下界で人間に紛れ込んでいる悪霊の逮捕を命じられるが、任務を遂行していくにつれ、何やら大きな陰謀が着々と進められていることに気付く。

ゴースト・エージェント/R.I.P.D レビュー

多くの人がこの映画に、「メン・イン・ブラック (1997)」と「ゴーストバスターズ (1984)」と、「ゴースト/ニューヨークの幻 (1990)」が混ざっているという印象を持つかもしれない。残念なことに、映画評論家には「最低のコミック原作映画」とまで言われている。

しかし、エージェントとして下界にいるときの姿が生前と大きく違うため、そのギャップには随分笑わせてもらった。
エージェントたちが構えている武器も人間には他のものに見えるので、相当マヌケな状況になっているのだ。

また、セクシーギャルが出てくると、マービン・ゲイ師匠の「Let s Get It On」が、いちいち流れ、男たちがギャルに見入るシーンも嫌いじゃない。
このセクシーギャルを演じたマリサ・ミラーは、ヴィクトリアズ・シークレット(高級下着メーカー)の“エンジェル(専属モデル)”の1人だそうだ。

それに、エンドクレジットの音楽やグラフィックにもセンスを感じる。
曲風やテイストは違うが、「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい (2007)」や、「シューテム・アップ (2007)」を思い出させる。

ただ…
ニック役のライアン・レイノルズや、ボビー役のケヴィン・ベーコンは役柄にハマっていたが、ロイ役のジェフ・ブリッジスは、その魅力を発揮できない役柄だったように思う。
原作のキャラがそうだったのか、それとも、「メン・イン・ブラック」のトミー・リー・ジョーンズと重ならないようキャラ設定したのかわからないが、やたらお喋りな、面倒くさい老齢カウボーイなのだ。

演技力があり、男性としても魅力的な俳優さんなので、普通に渋い演技で魅了すれば良かったのではないかと思う。

もともとロイ役は、過激な二日酔い映画「ハング・オーバー」シリーズのザック・ガリフィアナキスでキャスティングされていたが、スケジュールが合わずジェフ・ブリッジスになったそうだ。
ザック・ガリフィアナキスの後釜だからといって、何もそのままイメージを引きずらなくても良かったのに。

それから、悪霊たちのビジュアルも、変身するときの様子も、全て似ていてメリハリがなかった。
もっと、死ぬほど痩せているとか、死ぬほどちっちゃいとか、変化球をつけても良かったのでは…。

それに、親玉がとうとう変身するぞ~と期待していたら、その気持ちをどう処理していいのかわからないぐらい、すんごい普通だった

ただ、霊界組織R.I.P.Dの管理官役、メアリー=ルイーズ・パーカーはなんともイイ味を出していた。
個人的には「RED/レッド」シリーズで演じているキャラクターよりも好み。が、残念ながら、続編は期待できなさそうだ。

ちなみに、ニックの奥さん役のステファニー・ショスタクは、「アイアンマン3(2013)」でチビるほど怖い女兵士を演じていた。
この映画ではニックのキュートで可憐な妻を演じているが、途中で体が赤く光り出し女兵士になるんじゃないかと恐怖に苛まれながら、楽しんでみるのも良いかもしれない(うそ)。
是非ご賞味あれ

映画と現実の狭間でROCKするライター中山陽子(gatto)でした。

ゴースト・エージェント/R.I.P.D(2013)

監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ/ケヴィン・ベーコン/メアリー=ルイーズ・パーカー

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