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アイ・アム・ナンバー4/映画あらすじ・レビュー(密かに続編が期待されているチョッピリ青春なSFアクション映画)

アイ・アム・ナンバー4 あらすじ

惑星ロリアンの特殊能力を持つ9人の子どもたちは、地球に産み落とされ密かに成長を遂げていたが、邪悪な組織モガドリアンがその命を奪うべく生存場所を探していた。
選ばれし9人の一人である「ナンバー4」は、ション・スミスという普通の高校生として、彼のガーディアン(保護者)とともに田舎町で暮らしていたが、モガドリアンから次に狙われる命であると知らされる。

しかし、その時を同じくして、彼の偉大な能力がとうとう覚醒する。

アイ・アム・ナンバー4 レビュー

まるで、アメリカNBCで2006年から2010年まで放送されたSFテレビシリーズ「HEROES/ヒーローズ」の青春版を思わせるようなこの映画。
出演者がとても若々しく美男美女ぞろいで、バイオレンスな描写もほとんどない。
それゆえ、「安心」のなかで普通に楽しめる作品といえるだろう。

エイリアンの怪物そのものや、戦いのシーン、感情の移ろいなど、「ウぐうぅ」と唸りたくなるようなチープさはあるが、青春感ただようストーリーには清々しさがあるし、キャラクターも魅力的だ。
「私はナンバー4」と堂々登場する凄みを感じるというよりは、フレッシュなカッコ良さに見惚れ、かわいげのあるキャラクターを愛でるといった感じだろう。

大人の役柄として、作品の雰囲気を“締める”役割を担うのが、ナンバー4を保護するガーディアン役のティモシー・オリファント。
タフな殺し屋も、様々な悪役も、正義感あふれる警官役もこなす俳優さんだが、今回は温厚で強い「父」であり、忠誠心と思慮深さに満ちた「騎士」のような存在だ。

個人的には、テレビシリーズ「HEROES/ヒーローズ」ぐらい、もっと大人が登場した方が年齢的にも感情移入しやすいのだが、この映画の場合は多分、大人の存在感が強すぎても、少な過ぎてもバランスが崩れるのだろう。
嫌みのない超能力ヒーローもので、アレックス・ペティファー、テリーサ・パーマー、ダイアナ・アグロンなどフレッシュな美男美女の娯楽映画であるからにして、結果的には大人の存在が薄いことが良かったかもしれない。

すでに、邪悪な組織モガドリアンに命を絶たれた選ばれしメンバーがいるにせよ、確実に9人は存在していたのだから、よし「ナンバー4」、ほいきたー!「ナンバー6」、さあさあ、次はどうした!すんごい能力の人たち!どんどんガンガン出てきてちょーだいッ!とウエルカムな姿勢で待ち構え、手招きしながら観ようものなら思わず肩透かしをくらうのだが、続編ヤル気満々の姿勢を見せ幕を閉じたため、期待感が高まる。

その後、これっぽっちも続編の「ぞ」の字も出てこないが、そんなことになろうと全く関係なく、徹底的に続編ありを匂わせたラストシーンに、ある意味、非常に清々しい潔さを感じる。

「どこかで観た感が半端ない」とか、「薄っぺらい」とか、「内容がないよう」とか言われ放題だが、実はこの映画をストレートに楽しんで、普通に続編があれば観ようと考えている人も少なくはない。
そして、間違いなく私もその一人。
“超能力”という言葉に敏感で、テレビシリーズ「HEROES/ヒーローズ」を楽しんだ人ならなおさらお勧めだ。

そして、ナンバー4の「ワンコ」が猛烈に欲しくなるかも!?
是非、気軽にご賞味あれ。

映画と現実の狭間でROCKするライター中山陽子(gatto)でした。

アイ・アム・ナンバー4(2011)

監督 D・J・カルーソー
出演 アレックス・ペティファー/ティモシー・オリファント/テリーサ・パーマー/ダイアナ・アグロン

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