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CINEMAバリQ

ニック・オブ・タイム(初々しいジョニー・デップと若々しいクリストファー・ウォーケンが観れる映画)

ニック・オブ・タイム あらすじ

愛娘リンとワトソンは、降り立った駅で警官を名乗る男女に呼び止められ拘束される。

そして、平凡な会計士であるジーン・ワトソンに対し「ある女性をこの銃で殺さなければ娘の命はない」と無茶な指令をくだすのであった。

そこから、窮地に追い込まれたワトソンの孤独な戦いが始まる。

ニック・オブ・タイム レビュー

主人公が愛する者の命と引き換えに、理不尽な指令を受け窮地に追い込まれるという物語は今までも多くつくられている。

しかしながら、数えきれないほどの突っ込みを除けば、ハラハラドキドキしながら気軽に観ることができる面白い映画だ。

突っ込みどころというのは、悪党(クリストファー・ウォーケン)が常に殺しの指令をくだした一般人、いわゆるジョニー・デップ演じるジーン・ワトソンを監視しているのだが、

いかんせん監視する場所が常軌を逸して近すぎるのだ。

1995年という時代は、もちろん今ほど監視システムが徹底されていなかったし、性能が良くなかったのはわかるが、その頃から防犯カメラはデジタル化が始まっていたはず。

そもそも、お偉いさんが滞在し数々の催しを行うホテルに、当時においての最新防犯カメラの一つや二つはあるだろうに。

また、多くの関係者が敵側についていたとしても、一人残らず買収するわけにはいかない。
それなのに、あんだけ後をつけまわして何度も会話する姿を目撃されているのだ。

しかも、関係者のいる部屋にまで行き来しているし。ここまでいったら不特定多数の目撃者が現れ、もはや“もみ消し”の範疇を超えてしまうはずだ。

余談だが、「刑事ジョン・ブック 目撃者(1985)」で、事実を知ったものを消そうとする悪人に対し、「彼も、彼女も、あの子も消すのか!?これだけの人を、消せるのか!?」的なことを、命を狙われていた刑事が叫ぶシーンがある。

目撃者も一人だと危険だが、大勢になれば立場は強いと…当たり前のことだが、そのシーンを観てシンプルに納得したものだった。

と脱線したが、「ニック・オブ・タイム」に話を戻すと…まだまだ突っ込みは続く。

あれだけ監視の目(しかも、その監視場所が死ぬほど近い)が厳しかったのに、対象の人物が長いあいだトイレで踏ん張っていても「今あいつはトイレだ」で済んでしまうって、都合のいいところで犯人たち隙だらけではないか。

また、アジア人夫婦は関係ないところをビデオカメラ映し過ぎだし、セキュリティチェックで「はーい、そちらの方は並ばなくても結構ですよ」って

どんだけ犯人に仕立て上げる人間を目立出せるんじゃ。

そして山場では、まだ騒ぎが起こる前なのに関係者が銃を出すのが早すぎ。
どいつもこいつも揃いも揃ってウッカリ八兵衛だ。
切れ者なんだか、既に切れてプッツンなんだかわからなくなってしまう。

とまあ、片っ端から突っ込んだものの、観終わったあとには爽快感を得られるし、子役の女の子はすこぶる可愛らしいし、重ねて伝えるが軽い気持ちで観られるハラハラドキドキな映画なので、ポップコーン片手に是非楽しんで欲しい。

そして、何よりもこの映画をお勧めする要因は、ホテルスタッフたちの大活躍がとても気持ち良かったことだ。

チャールズ・S・ダットン演じる靴磨きの味わいあるおじさんと、勇気ある給仕スタッフに、ルームキーパーのおばさん。
正義感と、チームワークと、状況をすぐに察し対処する機転のはやさ、勇気、そして粋な計らいに脱帽だ。

彼らこそ、切れ者ではないか。
しかも、命さえ危ういのに正義を全うしたのだ。

会計士のジーン・ワトソンはことが落ち着き次第、彼らが色々と損しないよう財務会計を無償でやってあげるべきだと強く思う。

なお、この作品は今から20年ほど前のものだけに、ジョニー・デップもクリストファー・ウォーケンも若い!
なおさら前者においては、最近激太りの姿が世界中の人々に目撃されているので、この映画でかつての姿を拝みながら涙を流す作品としても良いかもしれない。(良くないか)

映画と現実の狭間でROCKするライター中山陽子(gatto)でした。

ニック・オブ・タイム(1995)

監督 ジョン・バダム
出演者 ジョニー・デップ/クリストファー・ウォーケン/チャールズ・S・ダットン/マーシャ・メイソン

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