【HK/変態仮面】
少し遅れたけど(祝!)新作「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」公開
HK/変態仮面 映画あらすじ
SMの女王と、警視庁捜査一課の刑事との間に生まれた色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は、拳法部所属の正義感にあふれる真面目な高校生。
狂介は、転校してきた美少女・姫野愛子に一目惚れしてしまうが、その愛子が銀行強盗事件に巻き込まれるという事件が勃発。
愛する女性を救おうと、変装のためにかぶった女性用パンティが、色丞狂介の超人的な潜在能力を覚醒させる。
HK/変態仮面 映画レビュー
90年代の週刊少年ジャンプで連載され、1年ほどで連載が終わったという、この映画の原作を、当時はまだバブル崩壊にさほど危機を感じていないオッペケペなOLだった自分は、知らずにいた。
しかし、会社帰りに顔が入るほどデカいワイングラスでシャトーマルゴーをガブ飲みして、翌朝高いブランド服で出勤途中ゲロッパしながら、不条理ギャグ漫画「伝染るんです(吉田戦車)」を回し読みしていた素敵アホ女子だったため、すっかりオバサンになった今、この作品に魅力を感じてしまうのは、決して不思議なことではない。(結局なにを説明しているのか自分でもわからず)
もう一つ、どうでもいいことだが、バブル世代の多くが今では激安ワインでも第三のビールでも第四のビールでもドンとこいだ。
なんにしても、この映画が公開されると知ったとき、オフィシャルサイトを覗いては「愛子ちゃん、世界を救うために、君のパンティーを俺にくれっ」というキャッチコピーを見て、密かに笑みをこぼしていた。
が!結局劇場には観に行けず、今度はDVD化されるのを、首をなが~くして待っていたのだ。
しかしっ!
レンタルビデオ店に足を運んでも、いつでも全てレンタル中。しかも何故か置いている本数が少ない。
そこで、ほとぼりが冷めるまでしばしガマン。そしてっ、世間の関心が薄れたころ、いそいそとレンタルショップへ。
しかしっ!
どういうわけか、新作・準新作スペースから外れたその作品が、いったいどこにあるのか皆目わからず、どんなに探しても不思議と見つけられない。
なおさら、普段観るのは洋画が多いため、邦画の位置関係がイマイチつかめていない。
そこで、店員さんに聞いてみようと思ったものの「変態仮面はどこの棚にありますか?」とは猛烈に聞きにくい。
HKと言ってみたところで、バレバレじゃないかと勇気が出ない。「おいなりさんはどこですか?」これも全然違う。
と、本当にどうでもいいことを長々書いたが、それほど1作目となる「HK/変態仮面(2013)」への想いは深かったのだ。
そんなある日、とうとう「HK/変態仮面(2013)」を鑑賞できる日がやってきた。
「それは私のおいなりさんだ」という名セリフが効いている変態仮面版の劇場マナーをYOU TUBEで観ながら、いつか鑑賞しようと心に誓ったその日が、とうとう訪れたのだ。
そして、神々しいDVDをセット、鑑賞~
その後…
絶句。
なんにしても、鈴木亮平氏のボディは完璧だ。
ほとんど、イタリア・ルネサンス期の巨匠ミケランジェロによる彫刻「ダビデ像」状態の美しいマッチョ姿。ウエストなんか、もはや女子のようにクビレている。
しかし…
「クロスアウッ!(Cloth Out・脱衣)」って、いったい何言っているのか意味不明だし。
グーンとパンツを伸ばして、より局部に刺激を与えパワーアップって、おい。
さらに意味不明のおさげ髪・大金玉男のストレートな名前に気持ちが萎えはじめる。
思わず横浜の日の出町で半世紀近く愛される、神々しい下ネタPOPで店内をわかせている、餃子が旨い「ラーメン三陽」を思い出したわ。敵に「真の変態」を見せつけられ、心が折れる変態仮面。
清純なのか、猛烈にエロいのか、よくわからないヒロイン。
そして、地獄のスピニングファイアー!
そして
「完」
この、鑑賞後の衝撃は、今でも忘れられない。
「一体、自分は何を観せられたのだろう」という、底なしの空虚感におおわれ、声も出せないほどだった。
そして、我に返り、涙する。
「私は、これが観たくて、観たくて、仕方なかったのか…。あの、あの、数か月間を返せ…返せー!」と。
そして、まさかの続編、「HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス」が2016年5月14日(土)に公開された。
またもや、私を空虚に陥れる作品が公開されたのだ。何を考えているんだ。
「愛子ちゃん、誰でもいいんじゃない。君のじゃなきゃだめなんだ」
って、くっそう!
す、少し観たくなってしまったわ。
懲りないライター中山陽子(gatto)でした。
HK/変態仮面(2013)
監督 福田雄一
出演 鈴木亮平/清水富美加/ムロツヨシ/安田顕
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