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今日の1本 クレイジーズ(2010) gattoのレビュー

クレイジーズ 映画レビュー

この作品は、元祖『ゾンビ』を手掛けた巨匠ジョージ・A・ロメロ監督の1973年作品『ザ・クレイジーズ』をリメイクしたものだ。

ウイルスに感染すると温厚な人々が攻撃的に変わってしまうのだが、ゾンビと大きく違うところは初期段階、見た目が普通のまま少しずつ猟奇的になっていくところ。
感染者は、もともとの職業や性格が多少影響しながら『シャイニング』や『ハンニバル』や『ミザリー』や『ノーカントリー』に出てくるサイコ・キラーのように変貌していく。

もともと素行の悪い奴らはさらに悪く、インテリ系はより激しいサイコ・キラーに、イイ奴は性格の良さをチョッピリ残すのである。
そして、町中そんな奴らばかりになっていくのだ。ある意味、ウォーウォー言っているゾンビより怖い。怖すぎる。

主人公の保安官は『ダイハード4.0』で悪役を、『ヒットマン』でバーコード付きのハゲ頭になり、孤高の殺し屋を演じたイケメン俳優ティモシー・オリファント。
脱ぐとものすごく太い腕で筋肉質なのに、歩くとちょっぴりナヨッとしているのは何故だろう。

その妻は、『エンド・オブ・ホワイトハウス』でも主人公の妻を演じたラダ・ミッチェル。知的な女性だ。
そのせいか、どちらも【医師】【看護師】という医療系職業の役柄である。

そもそもアメリカ映画では、なぜか警官やシークレットサービスや諜報員の奥さんが、お医者さんか看護師さんという設定が尋常じゃなく多い。
白衣と看護師の制服にムラムラくるのだろうか。(違うか)

……生き延びようとする人々にとって、敵はサイコ・キラー系ゾンビだけではない。
だからこそ、誰も信じられなくなっていくのも仕方がない。
こういう映画を観ると、果して自分が極限状態に置かれたとき、どれだけ冷静に物事を判断できるのだろうか、と考える。

リアリティ溢れる感染の恐怖。壊れていく人間の恐ろしさ。
自分の身を守るために感染者よりも恐ろしくなる無感染者。

たまには趣を変えたゾンビ系の映画が観たい人は、是非ご賞味あれ。
途中ジワジワ、最後は大迫力ですよ。そして、洗車シーンの“恐怖の描写”はヒッチコックにも匹敵するかも。

ちなみにホラー映画は、仮想恐怖体験がアドレナリンを活性化させるので運動並みにカロリー消費できるのだとか。
イギリスの科学者たちが実験したらしい。

『シャイニング』だと、130分歩いたのと同じ184kcalを消費するので有名なホラーのなかではトップクラス。
この『クレイジーズ』は実験対象には入っていないけれど、個人的にはかなり上位な気がするが、いかがだろうか…。
是非、カロリー消費しながらご賞味あれ。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

クレイジーズ [DVD]

監督: ブレック・アイズナー
出演: ティモシー・オリファント, ラダ・ミッチェル, ジョー・アンダーソン, ダニエル・パナベイカー

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