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CINEMAバリQ

スパイアクションに欠かせない高IQキャラクターたち

映画やドラマのなかで、優れた頭脳と超人的な身体能力で諜報活動をしたり、事件を解決したりするキャラクターには、もれなく知能指数が非常に高く、サイバーインテリジェンスにも長けたキャラクターがくっついています。

屈強でスマートなエージェントが現場で活動中、「いますぐ出口を調べてくれ!」とか「この監視カメラのシステムに入ってくれ」とかなんとか耳に入れたイヤホンに伝えると、離れた場所でコンピュータを前に待機している高IQさんが「突き当りを右に行けば出れる。だが、敵が2人ほど扉の外にいるぞ!」とか「システムに入った。もう建物内に侵入しても大丈夫だ」とかなんとか、すぐに対応してくれる人です。

外にいる人はいつでも相手がいて当たり前といった感じで「●●いるか?時間がない!すぐ調べてほしい」と容赦ありません。そんな調子なので、いったいトイレはいつ行っているんだろう?と悩みましたが、まあ、そんなことは置いといて、素敵なガジェット担当および高IQキャラをご紹介いたします。

◆「ミッション:インポッシブル」シリーズ

テレビドラマ『スパイ大作戦』をベースとした、トム・クルーズ主演のアクション映画です。シリーズ3作目までは、天才ハッカーのルーサー・スティッケル(ヴィング・レイムス)が、何らかのかたちでイーサン・ハントをサポートしていました。もちろん彼は全作に出演しているので、内部サポーターというよりは、イーサン・ハントの親友キャラといってよいかもしれません。

しかし、ルーサー・スティッケルを演じているのがニューヨークはハーレム育ちのヴィング・レイムスなので、どうしてもワルな肉体派に見えてしまいます。まあ、1作目で「そうは見えないけど実は温厚で頭脳派のいいやつ」というキャラが確立されたので、そのギャップは意図的なもののようです。

そして、3作目から登場し、4作目、5作目では完全にガジェットとお笑い担当の座に君臨したのが、我らがサイモン・ペグ演じるベンジーです。ちょっとベタになりすぎるトム・クルーズ製スパイ映画を、やわらかくする柔軟剤になってくれます。5作目では、ルーサーと同様にイーサン・ハントと友情を深めていました。

◆「007」シリーズ

いわずと知れた、イギリスの作家イアン・フレミングの小説が原作のスパイ・アクション映画です。武器やガジェット担当は基本的に「Q」という名前で登場します。『007 ロシアより愛をこめて(1963)』から、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)』までのデスモンド・リュウェリンが演じていた「Q」が大好きだったので、亡くなった時には本当にさみしく思いました。

『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)』のなかで、デスモンド・リュウェリン演じる「Q」が、助手としてジョン・クリーズ演じる「R」を007に紹介していました。つまり、この作品でもう引退する手はずだったのです。しかし、この映画公開の翌月、彼は事故で帰らぬ人となってしまいました……。まさに、作品とともに生きていたと思えてしまう出来事です。

そんな風に思い入れていたこともあり、『007 ダイ・アナザー・デイ(2002)』でイギリスのコメディグループ、モンティ・パイソンのメンバーでもあるジョン・クリーズが改めて「Q」として登場しても、申し訳ないことにまったく心に入ってきませんでした。

そこからの、ベン・ウィショーだったので、若すぎるキャスティングに最初は強い拒否反応がありました。しかし、ベン・ウィショーが演じた「Q」は、それまでの「Q」のイメージとは、まったく別の、魅力的なキャラクターだったのです。若くてインテリな草食系というキャラクターは、いかにもアリがちですが、彼の場合は魅力そのものが個性的です。

◆「キングスマン」

続編があるとはいえ、現時点ではまだ1作目しか公開されていないので、キャラクターとして確立されていないのですが、ハリー(コリン・ファース)やエグジー(タロン・エガートン)がビシバシ敵の内部に入り込んでいくなか、画面を見ながらサポートしていたのがマーリン(マーク・ストロング)です。新人候補性を指導する教官でもあります。

マーリンを演じたマーク・ストロングは、世界の名だたるセクシーおハゲさんのひとりです(勝手に認定)。『裏切りのサーカス(2011)』でもコリン・ファースと共演していましたが、そのときは微妙な関係でしたね。最後、画面上に王女のセクシーな映像が見えたとき、戸惑う感じがオジサンだけどキュートでした。

◆「コンスタンティン」

筆者を含め、密かにファンが多いキアヌ・リーブス主演のゴシック・ホラー映画です。続編の制作は決定されていたようですが、一向につくられる気配はありません。この映画のなかのガジェット担当というか、ちょっとレトロな雰囲気の武器調達と情報収集担当の、ビーマンについても触れておこうと思います。

まず、声を大にして言いたいのは、いくらなんでもビーマンの扱いがひど過ぎるということです。シリーズ化にしようというヤル気がまったく感じられません。なぜか神にも悪魔にもモテモテなキアヌ・リーブス演じるジョン・コンスタンティンを陰でサポートする、おなじみのキャラクターがいてこそ、ますます物語に愛着が湧くというものなのに。おまけに名前もビーマンって……なんかピーマンみたいだし。一生懸命に武器を説明したり、情報収集していたのに、不憫でなりません。ちなみに、ピーマン……じゃなくて、ビーマンを演じていたのはマックス・ベイカーさんです。

常に「早くしろ!」とエージェントたちに急かされても、しっかりと結果を出す内部サポーターさんの能力は、本当にすごいものです。これからも、座りっぱなしの内勤で足をむくませながら、華麗なエージェントたちをサポートする彼らを応援しましょう。

ライター中山陽子でした。

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