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CINEMAバリQ

斜に構えても受け入れやすいクリスマス”関連”の映画4選

クリスマスはボーナス時期ということもあり、特別感があいまって消費意欲が高まります。また、ラブラブモードの恋人たちが、さらに気分を盛り上げる月でもありますよね。しかし、世のなかには「ボーナスも金も恋人もいねえんだよ!バーロー」と絶叫したくなる状況も数多く存在します。そこで今回は、ちょっと斜に構えていてもOKなクリスマス”関連”の映画をご紹介します。(あくまでも関連)

◆レインディア・ゲーム(2000)

まだ20代のシャーリーズ・セロンが”したたかな女”を演じている、ベン・アフレック主演の映画です。カジノを襲撃する強盗団の姿がサンタクロースという、子供の夢をぶち壊す展開があります。刑務所内で同じ房にいた親友の文通相手に恋をした男が、ちゃっかり亡くなった親友のふりをして文通相手に会い、恋仲になってしまいます。しかし、もちろん物語がそのまま進むわけではなく、2転3転して主役をどん底に落としたあと、結果的には “心から信頼の置ける場”へと運んでくれます。

ラストシーンで、サンタクロース姿はとりあえず本来の意味を成します。成り行きとはいえ、ちゃっかり親友のふりをして痛い目をみた男の話ですが、最後は無理やりホッコリさせられます。なお、シャーリーズ・セロンが大胆なヌードを披露しているので、家族だんらんでの鑑賞は避けましょう。

◆ドラゴン・タトゥーの女(2011)

スウェーデンのジャーナリストおよび作家であるスティーグ・ラーソンの推理小説『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』が原作のアメリカ映画です。既に2009年スウェーデンで映画化され、第三部までつくられており、高い評価を得ています。筆者はもともとスウェーデン版のファンであったため、このハリウッド版に懐疑的でしたが、ダニエル・クレイグとルーニー・マーラの演技力の高さと、デヴィッド・フィンチャー監督によるモダンな暗さと適度な重厚感のお蔭で、僭越ながらとても満足することができました。

ちなみに、スウェーデン版、ハリウッド版いずれも、絶対にご家族では鑑賞しないでください。過激な描写が画面いっぱいに広がるので、全員が金縛りにあってしまうかもしれません。

主役のリズベットは、人を信用せず寄せつけない、タトゥーとピアスだらけの天才ハッカーです。そんな彼女は、名誉棄損で訴えられた記者ミカエルに関心を示しますが、そのつながりが、ある連続殺人事件の謎を解明していくこととなります。クールで過激な1匹オオカミのリズベットは、スウェーデン版でも、ハリウッド版でも、ミカエルに対し特別な感情をもちます。しかし、とてつもなく不器用なので、それを素直に伝えるということはしません。そんな彼女のちょっぴり悲しいクリスマスは、「人生こんなもんさ!くそったれ!」といわんばかりのオーラで吹き飛ばします。

◆天使のくれた時間(2000)

ニコラス・ケイジとティア・レオーニが、とてもいい雰囲気で演じている心温まるファンタジーなラブストーリーです。ニューヨークのウォール街で成功し、ブイブイいわせている大手金融会社社長のジャックは、お金にも女性にも不自由していませんが、家庭とは無縁の孤独な独身貴族であることには違いありません。そんな彼は、クリスマスイヴに不思議な青年と出会います。そして、翌朝目覚めると、13年前に別れたはずの恋人と、かわいい子供がいる温かい家庭を築いているのです。

そもそも中身は巨大な会社のトップに立ち、超高級マンションに住む大手会社社長なので、郊外に住み、とても庶民的な環境で生きる自分に戸惑います。しかし、やがて家庭がもつ温かさは、ほかのものに代えがたいと気づきます。映画冒頭のビシッとした姿から、映画終盤はお構いないなしのヨレッとした恰好になっていたり、レストランで、かつて自分が嗜んだ超高級ワインを頼むそぶりを見せながら、「やはり安いのを」とオーダーし、態度を急変させる給仕に悪びれることなく堂々とするシーンに好感が持てます。こちらはご家族で鑑賞可能な映画です。

◆ヘンゼル & グレーテル(2013)

クリスマスになると、グリム童話(ドイツ)の『ヘンゼルとグレーテル』に出てくる「お菓子の家」のイベントが開催されたり、それを手づくりしてネット上に公開するひとが増えはじめます。そんな「お菓子の家」は、温かいご家庭で迎えるクリスマスを想像させてくれますが、そもそも『ヘンゼルとグレーテル』という童話は、昔の食糧不足における口減らしで子供を捨てていたという出来事が根底の、まったくほのぼの感がないものです。それに物語の内容も、お菓子の家につられて魔女にとらわれた兄妹が、魔女をかまどで焼き殺し、なぜか宝石などを持って家に逃げ帰るという、やたら壮絶でたくましいものです。

それにも増して、この映画『ヘンゼル & グレーテル(2013)』は、その事件から15年経過し、すっかり“やさぐれ魔女ハンター”に成長した兄妹が、ゾンビのごとくバッタバッタとグロテスクに魔女を倒していく物語です。コメディ・アクション・ホラーとも分類されていますが、笑うポイントがわかりにくい、限りなく残酷でグロなR15+指定の映画です。「ふん、クリスマスなんて」という気持ちも吹き飛ぶこと請け合いです。ハードロックなホラーが好きな、善悪のわかる大人だけでお楽しみください。

いかがでしたか?
これらの映画を観たら逆に気持ちがシャッフルされて、リアルに充実したライフスタイルを無理やりアプローチしなくても、はたまた、思いっきり斜に構えなくても、クリスマスだろうとなんだろうと、いつもどおり平和に安全に過ごそうという気持ちが(もしかしたら)高まるかもしれません。

 

ライター中山陽子でした。

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