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CINEMAバリQ

【メカニック:ワールドミッション】
ステイサムがムキムキで強すぎて思わず吹き出す映画

メカニック:ワールドミッション 映画あらすじ

たとえ友人だろうと、依頼があれば必ず容赦なく仕留める殺し屋だったアーサー・ビショップは、仕事から足を洗いブラジルで穏やかな日々を過ごしていた。しかし、この男が平穏な人生を歩むことは許されず、再びどこからともなく殺しの依頼が舞い込む。指定されたターゲットはみな世界で暗躍する武器商人。だが、その依頼主こそが、ビショップにとって因縁深い人物だった。

メカニック:ワールドミッション 映画レビュー

「筋骨隆々なジェイソン・ステイサムが孤高な男を演じ、クールにワイルドに無駄なく任務をこなし、敵をバッタバッタ倒しまくる」というのが、アクションスターである彼のお約束だ。

もちろん、この映画もその期待をまったく裏切らない。つい先日『SPY/スパイ(2015)』で、珍しく“カッコ悪い虚言症の筋肉バカおやじ”役を演じていたので、面白いけどやっぱりカッコいいステイサムを観たい欲が高まっていた矢先、この映画を鑑賞。おかげで欲求不満がすっかり解消された。

おまけに、ヒロインはかつて「世界でもっともセクシーな女性」第1位に輝いたジェシカ・アルバだ。さらに、もとボンドガールのミッシェル・ヨーも出演。加えて、特殊な関係性をもつ武器商人役は宇宙人ジョーンズ……じゃなくてトミー・リー・ジョーンズである。

しかしながら、ステイサムがムキムキすぎて強すぎて、思わず何度も吹き出してしまった。そして、やはりいくらなんでもムキムキすぎて、強すぎて、ワイルドすぎて、不死身すぎて、物語がぜんぜん頭に入ってこなかった。

殺し屋を引退して、なんだかお洒落な空間で、センスにあふれた時間を過ごすビショップ(ステイサム)。ひげがワイルドというか濃すぎてカールおじさんのよう。(吹き出す)

敵を惑わすために、美しい女性と島で何も知らないふりをして過ごすビショップ。歩く姿はもはや人ではなく『筋肉の山』だ。(吹き出す)

敵の船の下(海のなか)に潜り込むビショップ。ワイルドで不敵に現れるも、登場の仕方がもはやコントだ。(吹き出す)

ああ、もう大大大好きだ!ジェイソン・ステイサム。

そして、武器商人マックスを演じたトミー・リー・ジョーンズのファッションや髪形、ひげにもズッコケた。一癖ある一筋縄ではいかないキャラクターにしたかったのだとは思うが、ビックリするほど似合っていない。おかげで、ますます物語が頭に入ってこなかった。

しかし、とくに物語を気にしなくても、単純明快なので問題ない。

殺し屋でありながら、全力で惚れちゃった女の身を守ろうとするビショップの男気や、完璧な「殺し」を遂行するビショップのメカのような仕事ぶり、ヒロインの健康的な美しさ、武器商人との奇妙な友情なんかを存分に楽しめばいいのだ。「人を殺してきた俺だ。君ぐらい救える」というセリフも意味不明なのに、やたらとセクシーでカッコいい。

しかし、敵をあざむこうとしていた割には女を危険にさらし、結局殺しをする羽目になったのだから無計画な成り行き状態だと思わざるを得ない。また、最後の武器商人と秘密の約束をしてド派手な応戦をしたのはいいが、それが敵にとどめを刺したわけでもなく、なんだかモヤモヤしてしまった。

でも、いいのだ。とにかくカッコいいステイサムが大暴れするだけで、その映画の彩度がグッと上がるのだから。

ちなみに、ビショップ(ジェイソン・ステイサム)とジーナ(ジェシカ・アルバ)が、敵をあざむくためといいつつ、結局なんだかんだ仲良くなっていくシーンのなかで、子持ちの人妻ジェシカ・アルバが演技ではなく、本当に心からこみあげるように楽しそうなシーンがある。彼女の演技がうまいのか、それともステイサムが魅力的すぎて、あふれる嬉しさを我慢できなかったのか……。その真実は、誰にもわからない。(どうでもいいけど)

なお、この映画はシリーズ2作目だが、前作ラストシーンからのつながりや、キャラクターが同じというだけで、内容のからみは特にない。

ライター中山陽子でした。

 

メカニック:ワールドミッション(2016)

監督 デニス・ガンゼル
出演者 ジェイソン・ステイサム/ジェシカ・アルバ/トミー・リー・ジョーンズ/ミシェル・ヨー

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