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CINEMAバリQ

【クローサー】
ありえねーアクションだがイイ女だらけで大満足の1本

クローサー 映画あらすじ

殺し屋として生きる美しき姉妹リンとクワンは、またひとつ不可能とも思えるような仕事を成功させた。その現場にカメラを残し様子をうかがっていると、新人の女刑事コンが登場。コンがずば抜けて優秀だと見抜いた姉妹は、彼女に興味を抱く。それから少しして、再び新たな殺しの依頼が入る。しかし、ある男性との思いがけない再会によって恋に揺れはじめた姉のリンは、殺しの仕事を受けることに躊躇。そんな姉に腹を立てた妹のクワンは、独断で早まった行動を起こしてしまう。

クローサー 映画レビュー

同じ名前でラブストーリーのアメリカ映画があるが、こちらは香港・アメリカ合作の超絶アクション映画である。スー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクといったアジアン美女3人が、やけに艶かしく、もしくは激しくキュートに、はたまたクールにカッコよく、絶対にありえねーアクションを繰り広げる。

ありえねーアクションは映画の初っぱなから惜しみなく披露されるが、あまりにもスー・チーがナイスバディでセクシーで、しかもカワイイので、「んなアホな」という突っ込みも忘れてしまう。

落下映像と人物の合成が猛烈に雑だろうと、脱出の際にリン(スー・チー)がバッと脱いだとき、ちょっぴりバラエティー番組のコントみたいに見えようと、とにかく魅力的な女子がビックリするようなアクションを見せてくれるので、文句のつけようがない。

監督のコリー・ユンは、今作品と同年に公開した『トランスポーター (2002年)』を監督したことでも知られている。監督業以外にも、アクション指導や製作、俳優として携わった映画は数知れず。

彼の作品を余すことなく観たわけではないけれど、創作的で見ごたえのあるアクションがとても得意な人ではないかと思う。つまり、その部分が見どころなので、恋愛ストーリーがベタだったり、(時代のせいもあるが)映像処理が雑だったりするのはご愛嬌だ。

そして、笑わそうとしていないのに、設定に無理がありすぎて吹きだしてしまう部分もある。公開当時ミニシアターでこの映画を鑑賞した際、エレベーターで格闘したカレン・モクが見せた決めポーズがおかしすぎて、笑いが止まらなくなった。

しかし、声を出さずに笑い続けなければならなかったため、結果としてお腹が激しく筋肉痛に。久々に観なおしてみたら、当時ほどではないがやはり同じシーンで吹き出した。よろしければ、ぜひチェックしてみてほしい。

また、今作品には『Gメン’75』の草野刑事役で知られ、ブルース・リーほか数々のアクションスターと共演した、和製ドラゴンこと倉田保昭さんが最強の敵として登場する。女優さんらは、高度なアクションシーンにおいて倉田氏と共演できたことが、とても喜ばしかったようだ。

本物のアクションも、いろんなタイプのアジアンビューティーも、魅惑の短パン姿も、長~いおみ足も堪能できるこの映画は、男性も女性も魅了してしまうこと間違いなし。

ぜひご賞味あれ。

ライター中山陽子でした。

 

クローサー(2002)

監督 コリー・ユン
出演者 スー・チー/ヴィッキー・チャオ/カレン・モク/倉田保昭

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