【SCORPION／スコーピオン】
合計IQが700を超える天才集団が活躍するドラマ其の六
ちょっと久々ですが、チームの一員になった気分を味わえる、1話完結型の犯罪捜査ドラマをご紹介する第六弾です。今回ピックアップしたのは、合計IQが700を超えるという、やたら頭のいい天才集団が様々な事件を解決するドラマ『SCORPION／スコーピオン』です。
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【ドラマ「SCORPION／スコーピオン」の魅力】
『SCORPION／スコーピオン』は、2014年9月22日からCBSで放送が開始されたアメリカのテレビドラマシリーズ。現在（2018年3月時点）ではシーズン4に突入しています。冒頭でお伝えしたとおり、このドラマは天才集団がその類まれな頭脳をつかい、世界の危機から海際で岩に閉じ込められた子供まで、ありとあらゆる問題を解決していくことが大きな特徴です。
なおかつ興味深いのは、主人公のウォルター・オブライエンが実在の人物ということ。
1,500,000,000人に1人といわれる高～いIQの持ち主だそうで、グローバル・シンクタンク「スコルピオン・コンピュータ・サービス」のCEOを務めているそう。ドラマの冒頭では、「IQ197の頭脳の持ち主」「アインシュタインは170」と、「アインシュタインよりも俺のほうがIQは高いんだ」ということを軽く自慢していますが、実際のところアルベルト・アインシュタイン氏はIQテストを受けていないらしいので、専門家によれば160から190前後だという話。
ま、まあ、それはいいとして、とにかく頭がいいわけです。しかし、このドラマの魅力は、IQ（知能指数）は高いがEQ（心の知能指数）が低いゆえ社会性に乏しく、天才以外の人とうまくコミュニケーションをとれない天才たちが、少しずつ一般的な感覚を身につけ、感情豊かになっていくこと。
そのためチームには、「天才」だけではなく「普通」のメンバーもいます。彼らの父親代わりでもある政府の捜査官ケイブ・ガロや、部活のマネージャー的存在であり、世間とのつなぎ役でもある女性ペイジの2人です。まあ、ケイブはアメリカ合衆国国土安全保障省捜査官だけあって基本的には優秀だし、ペイジも普通の女性とはいえ天才児の母親で、なおかつ彼女の言動を見ているとかなり賢い女性なので、実際は「普通」ではなく「かなり優秀な2人」なんですけどね。
いずれにせよ、人間的な潤いや“しなやかさ”をもつケイブとペイジの2人がいなければ、このドラマの面白さは半減してしまうかもしれません。
【「SCORPION」の魅力的なキャラクター】
ウォルター･オブライエン（エリス・ガベル）
天才集団SCORPIONのリーダーです。ほぼオールマイティなIQ197の天才ですが、EQの低さはピカイチ。ときおり自分の奥底にある大切な人を想う気持ちと、どう向き合っていいのか分からず混乱します。意外にも車好きで、ちょっぴりワイルドスピードな飛ばし屋でもあるようです。最初は天才すぎて鼻につきますが、観ているうち徐々に憎めなくなってきますよ。正反対の性質をもつバリバリの軍人とは最初火花を散らしますが、最終的には友情を育むこともあります。
ペイジ・ディニーン（キャサリン・マクフィー）
普通の感覚をもち、天才たちに常識を教える美しきシングルマザー。もともとはダイナーのウェイトレスでしたが、ある事件がきっかけでSCORPION に加わります。天才ではありませんが、SCORPIONではあらゆることの調整役・天才たちと社会の人々との仲立ち・ときには健康管理など、さまざまな役割をもっています。それに、彼女の幼い息子はかなりの天才児。SCORPIONのメンバーを理解することは、息子を理解することでもあるのです。自分なりに勉強を重ねており、ときには天才を差し置いて、その知識を問題解決に役立てることがあります。
ケイブ・ガロ（ロバート・パトリック）
アメリカ合衆国国土安全保障省特別捜査官です。ウォルターが11歳のとき、壁に貼るシャトルの設計図ほしさにNASAへハッキングしたときからのお付き合いです。ある事件をきっかけに、ウォルターとの間には大きな溝ができてしまいましたが、ごく一般的な子供のように両親といい関係を築けなかったウォルターにとって、彼は父親のような存在です。そして、ケイブもウォルターを息子のように想っています。SCORPIONに政府からの仕事を持ってきたり、彼らが危ういときには自分がもつ力を最大限に利用したりして、徹底的にサポートしてくれます。
トビー・カーティス（エディ・ケイ・トーマス）
天才行動心理学者であり精神科医。ちょっとした表情やしぐさに声、状況や背景で多くのことを読み取り、行動パターンを分析できる天才です。SCORPIONのムードメーカーでもありますが、医学部出身なのでメンバーや関係者のお医者さん係でもあります。普段はおちゃらけていても、友人や愛する人のためには命を懸けるナイスガイです。ただ、物事を予測する能力に長けていることがあだとなり、ギャンブルで失敗したことも……。
ハッピー・クイン（ジェイディン・ウォン）
小柄でキュートな女性ながら機械工学の天才。身体能力も抜群です。その辺のもので一から何でもつくれるし、修理の腕も、ピッキングも、地層などの知識も完璧。ほとんどの物質について熟知している天才です。ちょっぴり女マクガイバーっぽいかも。普段は男勝りなハッピーですが、ドレスアップするとかなりセクシーです。同じ女性であるペイジとはガールズトークなんて一切しませんが、裏表なく接するし、ペイジの社会的なセンスを男らしく（？）認める、信頼度の高い女性です。
シルヴェスター・ドッド（アリ・スティダム）
ふっくら系のシルヴェスターはSCORPIONの癒し担当ですが、もちろん彼も天才君。人間計算機とも呼ばれる天才数学者です。しかし、極度に潔癖症のため、不潔な場所や雑多な状況が大の苦手。清潔にして、整理整頓してからでないと集中できません。また、危険なことも極力避けようと現場にいかない口実を並べ立てることがありますが、大変な状況の人を目の前にすると、どんなに自分に危険が迫っていようと決して逃げたりせず、人助けをする勇敢な心優しき青年です。
ラルフ・ディニーン（ライリー・B・スミス）
ペイジの一人息子です。SCORPIONのメンバーも認める天才児なので、幼いながらSCORPIONの助っ人として活躍します。ただ、ときには危ない場所にも無防備に突撃してしまうため、母親のペイジは彼をとても心配しています。しかし、人並み外れた頭脳をもつラルフが同年代の子供と話が合うはずもなく、SCORPIONの大人たちと過ごすほうが心地よく楽しそうです。
そんなドラマ『SCORPION／スコーピオン』は、売ってはいけないシリーズといえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみにバリQは、買い取り価格が高いことが自慢です。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価します。それに、とにかく査定スピードが速い!! お荷物到着後、最短で24時間以内に査定をご連絡します。業界最速ですよ！
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ちなみに、ケイブ・ガロ捜査官を演じるのはロバート・パトリックさん。そう、あの『ターミネーター2（1991）』で変幻自在のT-1000を演じた方です。あの役があまりにも強烈な印象だったため、ほかの役を演じにくくなるのではないかと思いましたが、そうではありませんでしたね。パトリックさんはその後、さまざまな役を演じ、どんどん評価を高めたそうです。根本的に存在感があり、演技力がある方だったのです。だからこそ、アンドロイドT-1000をあそこまで完璧に演じることができたのでしょう。
実は筆者、ロバート・パトリックさんが演じるケイブ・ガロ捜査官がお気に入り。強面なのに、ちょっとお茶目で、情が深く包容力もあります。「政府の捜査官なのに、そんな場所に隙だらけでノコノコ行っちゃダメでしょ」と突っ込みたくなるほどお人よしでもあります。いい感じに年を重ねられているので、これからますます楽しみですね。
ライター中山陽子でした。
SCORPION／スコーピオン
出演者 エリス・ガベル／キャサリン・マクフィー／ロバート・パトリック／エディ・ケイ・トーマス
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