【バッド・バディ！私とカレの暗殺デート】
失恋女子が理想の彼に出会い暗殺能力が覚醒する物語

バッド・バディ！私とカレの暗殺デート　あらすじ

ダメ男ばかりと付き合ってきたマーサは、ある男性と運命の出会いを果たす。謎が多く一風変わってはいるが、優しくて楽しいその男性は、マーサの理想そのものだった。たちまち激しく惹かれ合い、愛を育みはじめた二人。だが、よりによって彼の正体は、凄腕の殺し屋だったのだ。しかし、戸惑うマーサにもある変化が……。

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バッド・バディ！私とカレの暗殺デート　レビュー

主要な登場人物を「覚醒」させるのが大好きな、マックス・ランディスさん脚本の作品です。『クロニクル （2012）』では普通の高校生が超能力者に、『エージェント・ウルトラ （2015）』ではコンビニで働くダメ青年がCIAの敏腕エージェントに、この作品では、周囲が引いてしまうほど落ち着きがなくダメ男に失恋ばかりしている女性が、運命の出会いをきっかけに殺し屋として覚醒します。

主演カップルは、演技も個性も魅力もタップリなお二人。『スリー・ビルボード （2017）』のサム・ロックウェルさんと、『ピッチ・パーフェクト』のアナ・ケンドリックさんです。ロックウェルさんは、相変わらず「サイコパスと、母性本能をくすぐる可愛らしさ」を行ったり来たりする危ない魅力を放っております。また、ケンドリックさんも「素っ頓狂だけどキュートでピュア」な魅力がナイス。通常ネコ耳でぶりっ子されるとイラッとくる筆者ですが、彼女には愛らしさしか感じません。しかも、ガリガリレベルで痩せているのに、バストは豊満というミラクルなボディまで持っています。

そんな二人が、凄腕の現役殺し屋と、覚醒した殺し屋カップルを演じるアクション・コメディ。しかも、彼氏を追うちょっと怪しいFBI捜査官をティム・ロスさん、敵方の憎めない男を俳優としても活躍するヒップ・ホップ界の重鎮RZAさんが演じています。殺し屋が「殺しはよくないことだから」と悟り、殺しの依頼者を殺すという迷路に迷い込んだ理論も笑えるし、ガール・ミーツ・ボーイの展開で繰り広げられるカップルの会話も妙にリアルで微笑ましいし、アクションの切れもいい。

しかし、『エージェント・ウルトラ （2015）』同様、所々でちょっぴり退屈に感じてしまいました。ちょっとイカレたラブストーリーと、殺し屋が研ぎ澄まされた能力を発揮するところ、覚醒するところなどはテンポよく飽きずに楽しめたのですが、それ以外の犯罪組織やFBI捜査官のやりとり、終盤の戦いはグダグダ。個人的にはいちいちピエロの鼻をつけるのが鬱陶しい気もしました。（そんなもん付けなくてもロックウェルさんは可愛いから！）

 

とはいえ、きな臭い世界をアッケラカンと笑いに変換し、超前向きな二人を描いたこの映画は、理性のある大人が気軽に楽しく鑑賞できる作品です。そんな映画『バッド・バディ！私とカレの暗殺デート（2016）』は、売ってはいけない1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみにバリQは、買い取り価格の高さが自慢です。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価します。それに、とにかく査定スピードが速い!!　お荷物到着後、最短で24時間以内に査定をご連絡します。業界最速ですよ！　

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憎めない敵方ショットガン・スティーブと、殺し屋の彼フランシスの「赤とグリーン」のグミキャンディを分け合うシーンは、状況に反してホッコリします。ちなみに、原題は『MR. RIGHT』で「理想の人」というタイトル。いつものことですが、邦題よりも原題のほうが洒落ています……。

ライター中山陽子でした。

 

バッド・バディ！私とカレの暗殺デート（2016）

監督　パコ・カベサス
出演者　サム・ロックウェル／アナ・ケンドリック／ティム・ロス／ジェームズ・ランソン

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