【『ナイト・ウォッチ』と『デイ・ウォッチ』】
マトリックスを超える映像革命といわれたロシア発のダーク・ファンタジー
この映画はロシアのSF作家セルゲイ・ルキヤネンコ氏のファンタジー小説3部作を映画化したシリーズです。ベストセラーとなった同小説は、1999年にロシアのSF大賞である「遍歴者賞」を受賞。そして、映画化1作目の『ナイト・ウォッチ(2004)』は、それまでロシアにおいて公開された、あらゆる映画の記録を破るメガヒットになったのだとか。それに続く2作目の『デイ・ウォッチ(2006)』も、1作目の記録を超えるほどの大ヒットになったそうです。
ナイト・ウォッチ 映画あらすじ
はるか昔、特殊能力を持つ異種(アザーズ)の2勢力は、数世紀ものあいだ血みどろの戦いを繰り広げていた。しかし、このままでば双方とも全滅に終わると悟った各党首は、休戦協定を結ぶことに同意。その後、夜の番人(ナイト・ウォッチ)は闇の者を、昼の番人(デイ・ウォッチ)は光の者を互いに監視することとなり、善と悪の均衡が何世紀にもわたって保たれていた。
それから、ずいぶん経った1992年のモスクワ。妻に逃げられ失意のどん底にいたアントンは、ある老女のもとを訪れる。彼女が使う呪術で、妻を取り戻そうとしたのだ。その際にアントンは、もうひとつ恐ろしい願いを一緒に告げてしまう。だが、そこで彼は、自分が特殊能力を持つ“異種”だと知り……。
デイ・ウォッチ 映画あらすじ
衝突すれば世界が崩壊するほど絶大な力を持った、光と闇双方の偉大な異種が現れている状況のなか、唯一世界を救えるのは「運命のチョーク」だった。
そんなある日、夜の番人(ナイト・ウォッチ)となっていたアントンは、人間が襲われたと報告を受け、弟子のスヴェトラーナと現場に急行する。だが、犯人は思いがけない人物……、アントンの息子だった。
この映画の買い取り価格→→→ 『ナイト・ウォッチ』
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『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』レビュー
ロシアのベストセラーを映画化し、シリーズ2作品とも大ヒットしたという、ロシア発のSFダーク・ファンタジーです。日本や世界でも、マトリックスを超える映像革命とか、『トレインスポッティング (1996)』や『スラムドッグ$ミリオネア(2008)』のダニー・ボイルさんも惜しみない大絶賛をささげたとか、とにかくすごいふれ込みでしたが、正直なところモヤモヤ感が残る映画でした。
なにがモヤモヤしたって、主人公の特殊能力がいまひとつ分かりにくく、グダグダだったところです。絶大な2つの力や物語の起伏も「あともう少し」という印象でした。主な登場人物がみな自分勝手だし、「ワケわからんが面白いインド映画」とは違う、「なにがワケわからんのか、ワケわからんロシア映画」と、書いている私もワケわからんようになってしまう作品です。
しかし、その反面、この映画にはスルメイカ的な魅力があります。
変な話、この映画が好きか嫌いか聞かれたら、筆者は「実はけっこう好き」と答えるでしょう。1作目で期待に胸がふくらみ、2作目を観て不完全燃焼に終わったにもかかわらず、また2作とも観たくなってしまうのです。
その理由は、あえて善悪を明確にしない光と闇の均衡という客観性が、観ている側の視野を広げてくれるから。また、主人公は決して目まぐるしく活躍するわけではないけれど、世界崩壊の大きなきっかけをつくっていたことや、救う術もあったという、教訓的な“まとまり方”も面白い。人間はちっぽけだが、1人1人が多大に影響し合っていると捉えられるからです。それに、「特殊能力の覚醒」とか、「想像を絶するようなパワーがぶつかり合う予感」とか、そういった期待感も楽しむ気持ちを後押ししてくれます。まあ、期待しすぎてモヤモヤしちゃったんですが。
そして、なんといっても再鑑賞したいという気持ちを高めてくれるのは、重厚で暗い雰囲気からのラストシーン(2作目の)が、意外にあっけらかんと明るくて、チャーミングだったからでしょう。
そんな、スルメイカのように噛めば噛むほど味が出てくる映画『ナイト・ウォッチ(2004)』と『デイ・ウォッチ(2006)』は、売ってはいけない2本です。もちろん、ご判断は皆様次第。
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監督のティムール・ベクマンベトフさんは、ジェームズ・マカヴォイさんやアンジェリーナ・ジョリーさん、モーガン・フリーマンさんらが出演した映画『ウォンテッド (2008)』を監督した人でもあります。同作では、エンターテイメント性の高い作品に、ベクマンベトフ監督の個性がうまく表れていたような気がしますが、いかがでしょう?
ライター中山陽子でした。
『ナイト・ウォッチ』『デイ・ウォッチ』
監督 ティムール・ベクマンベトフ
出演者 コンスタンチン・ハベンスキー/ウラジミール・メニショフ/マリア・ポロシナ/ガリーナ・チュニーナ
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