【ミスター・ノーボディ】
誰が観たって面白い、最後のマカロニ・ウェスタン
ミスター・ノーボディ 映画あらすじ
伝説の早撃ちガンマン、ジャック・ボーレガードは、老齢を理由に引退し、ヨーロッパで静かに余生を送ろうと考えていた。その彼の前に、1人の風変わりな若い男が現れる。彼は自身をノーボディ(誰でもない)と名乗り、ジャックの行く先々に姿を見せては、何かとまとわりついてくる。ジャックは彼が有名なガンマンである自分を倒し、名を残したいのだろうと察していた。しかし、なぜかノーボディはジャックとの対決を避けようとし……。
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ミスター・ノーボディ 映画レビュー
映画が始まると、いかにも悪そうな男たちが何やら床屋を占拠しはじめます。そして、理性的でなおかつ洗練された、すご腕老ガンマンの登場。演じているのは名優ヘンリー・フォンダさん。それだけでもワクワクしはじめたのに、「彼よりも早撃ち……? そんな人は誰もいない」というセリフのあとにオープニング・タイトル、そしてミスター・ノーボディの登場で、一気に期待度がマックスに。観終わる頃には、この映画がすっかり大好きになってしまいました。
何が魅力かといえば、センスのいい演出とセリフ、名優の卓越した演技力に、惹きつけてやまないキャラクターの個性、カンフー映画か? と思うようなアクションや、それに絡んだ笑いと……、挙げたらきりがりません。西部劇にほとんど興味がない筆者でさえ何度だって観たくなる、最後のマカロニ・ウェスタン『ミスター・ノーボディ』は、西部劇をあまり観ない人にこそ、猛烈におすすめしたい作品です。
1960年代に一世を風靡したマカロニ・ウェスタン(イタリア製西部劇)ですが、1974年頃にはもうだいぶ人気が低迷しており、この作品以降は後世に残すような作品が生まれなかったといいます。それが、“最後のマカロニ・ウェスタン”と呼ばれる理由。その、“最後のマカロニ・ウェスタン”が、ことのほか素晴らしい作品になり、映画の内容と同じく“有終の美を飾った”というわけです。
それもそのはず……、監督はトニーノ・ヴァレリさんですが、原案・製作総指揮は世界中でマカロニ・ウェスタンブームを巻き起こした張本人でもある、イタリア人映画監督のセルジオ・レオーネさん。ロバート・デ・ニーロさんが主演した、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ(1984)』を手がけた方でもありますよね。この巨匠が深く携わったからこそ、コメディ・タッチながら重厚感も渋みも深みも感じられたのかもしれません。
一見すると天然で滅茶苦茶で、いったい何を考えているのかわからない無邪気な若者が、想像以上の英知を備え、強い信念を持っていることも非常に面白いところです。薄汚れた格好をした青い目の天使「ノーボディ」を演じるのはテレンス・ヒルさん。精悍な顔つきになったり、愛嬌たっぷりの顔になったりと表情も豊か。魅力的なキャラクターが活躍する小気味いい物語は、コミカルなラストシーンが後を引き、2度3度と見返したくなるはず。タイトルにもなっている「ノーボディ」の理由がわかると、なおさら愉快になるでしょう。
そんな映画『ミスター・ノーボディ(1974)』は、売ってはいけない1本といえます。もちろん、ご判断は皆様次第。ちなみにバリQは、買い取り価格の高さとスピード査定が自慢です。もしも「売っちゃおうかなー」とお考えなら、ぜひバリQにお申し込みくださいませ!!
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「歳月は、英知を生まず老いを招くだけ」
「隔たりが、友情を強くする」
などなど、グッと心に迫る数々の言葉や、解釈を知って心に刻まれる教訓も、この映画の魅力です。鏡に囲まれた部屋で戦うコミカルなシーンは、同時期に公開された『燃えよドラゴン(1973)』を少し思い出させるような……? ぜひご賞味あれ!
ライター中山陽子でした。
ミスター・ノーボディ(1974)
監督 トニーノ・ヴァレリ
出演者 ヘンリー・フォンダ/テレンス・ヒル/ジャン・マルタン/ジェフリー・ルイス