買取の現場 傷のついたDVDやゲームってどうしているの?
弊社の買取サイト、バリQでは傷のついたDVDやゲームのディスクでも買い取りしています。しかし、再生できない可能性のあるディスクをなぜ買取することができるのでしょう?今回はそんな買取の現場を教えます!
傷がついたディスクは再生できないことがある
CDやDVDは保管状態によって、音飛びや映像が飛ぶような状態になってしまうことがあります。ディスクを複数枚重ねた状態で保管したり、ケースに入れずに放置したりすると傷が付きやすいです。また、移動中の振動を拾う車のディスクプレイヤーは、その性格上、傷付きやすいかもしれません。ディスクの表面を見れば分かります。
このように傷のついたディスクは誰が見ても確認できます。では、なぜ傷がつくとキチンと再生できなくなるのでしょうか?
光ディスクのしくみ
それはディスクの構造を理解する必要があります。CDやDVD、ブルーレイなどのディスクは、その表面に細かくデータが記録されています。それをレーザー光線で読み取って再生しているのです。そのためこれらのディスクを総称して「光ディスク」と呼びます。データ記録面は直接傷がつかないように保護膜がコーティングされています。ところが、保護膜は直接外気に触れているために傷が付きます。この傷がレーザーは思わぬ方向へ反射してしまうために正常に再生できないのです。
ディスク表面の傷を削る研磨機
実は保護膜の傷を削る研磨機という機械があるのです。具体的は説明しますと、歯磨きと同じです。歯磨き粉のような研磨剤を塗ったディスクを、歯ブラシのようなブラシを回転させて磨きます。そのため、保護膜を削ることになりますが、記録面を削るほどの回数に至らぬ限り問題ありません。保護膜の傷が取れたディスクは、レーザーの光を正しく記録面に反射することができますので、今まで音飛びしていたCDが正しく再生されるということが可能になるのです。
傷で買取価格を減額する店は多い
弊社では、お客様からの商品を買い取る際、ディスクに傷があっても基本的には買い取ります。それは、このような機械を使って再生するからなのです。しかし当然ながら研磨という時間と手間がかかるために、弊社に限らず、傷で買取価格を減額する店は多くあります。そのため、買取価格を高くするためにも保管状態は良い状態を保つことは大切なことなのです。
ディスクは早めに売った方がいい
ディスクを扱う業界で、実は頭の痛い問題が一つあります。業務用の研磨機が減少しているのです。個人用でなく業務用の研磨機は、一度に数十枚を研磨することが可能です。しかし現在は、音楽や映像コンテンツのダウンロードやストリーミング化で、ディスクそのものの将来性が危ぶまれています。その中で、業務用の研磨機は当然ながら需要が減ってきているのもまた事実です。研磨作業は機械だけあれば、半永久的に使えるものではなく、定期的なメンテナンスや、研磨剤やブラシなど、消耗する部品の交換も必要です。そのため研磨機が使えなくなり、傷のついたディスクの買取ができない業者も増える可能性すらあるのです。もしいまCD、DVD、ブルーレイ(Blue-ray)、ゲームのディスクを自宅で多く溜めている方は、早めに売却することをオススメします。