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CINEMAバリQ

今日の1本 ショーン・オブ・ザ・デッド(2004)gattoのレビュー

ショーン・オブ・ザ・デッド 映画レビュー

イギリス映画『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007)』を観て、大ファンになった俳優で脚本家のサイモン・ペグと、エドガー・ライト監督。
なので、少し前に喜び勇んで『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)』を観たのだが、やはり自分のなかでは『ホットファズ』を超えられない。

そこで彼らの原点であるこの映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』を観てみることにした。
イギリスでは大ヒットしたが、日本では未公開だったらしい。

どう考えても、ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』をリメイクした2004年の映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』→(死者の夜明け)をパクっているだろうという、このタイトル『ショーン・オブ・ザ・デッド』→(死者のショーン)。

ご想像の通り、ゾンビが出てくるコメディ映画だ。
そして、一応ホラーなので“おぞましい”描写がある。
そこまでやるか?コメディ映画じゃないのか?とビックリする。
しかも、この映画にはR指定もPG指定もないようだ。

物語は、主人公のショーンが、人生と恋、友情に悩んでいるうち、街がゾンビで溢れかえっているというアホらしいものだ。
しかも、相当長いあいだゾンビに気付かない。どんだけ〜。

ゾンビに応酬するときも、ブン投げるレコードを「あ、それは投げていいよ」「それはダメ!貴重なんだから!」と、いちいち壊れてもいいレコードを選別する。
命の危険が迫っているのに。その曲の選び方もイギリスジョークが入っているのだろう。

きっとイギリスの映画館では、あらゆる場面で「ハッハッハー」と大爆笑の連続だったのではないだろうか。(日本人にはそれほど受けないと思うが)
アメリカでは映画館でポップコーンが飛び交うらしいが、イギリスの映画館ではフィッシュ&チップスが飛び交うんだろうか。(んなわけない)

そして…「お前らほんっとにパブが好きだなッ!」と言いたくなるのがエドガー・ライトとサイモン・ペグ映画の特徴だ。
この物語でも、パブに入り浸り過ぎて恋人に愛想をつかされるし、とりあえずゾンビから逃れて安全な場所へと向かう先もパブだ。

ゾンビから逃れて、パブでビール飲み放題・ツマミ食べ放題。
あれ?なんだか楽しそうだぞ。

ちなみに、実際イギリスのパブで飲まれているのはビールではなく、“常温”で麦芽を発酵させている【エール】とのこと。
日本やドイツのいわゆる【ビール】は“冷やしながら”発酵させているらしい。

まあ、そんな風に、チマチマとわかりにくいギャグを小出しにしながらゾンビから逃れて生き残ろうとするが、途中いちいち家族愛や友情で泣かせ、恋人との関係で心を温かくしてくれる。
しかも、ある意味、驚愕のラストシーン。
あんなに人が死んでしまったのに、そんなにホンワカしていいのか?おい

ほんっとにアホらしい。でも、好き。そんな映画だ。

そして、サイモン・ペグと、エドガー・ライト監督、そして彼らの映画には絶対欠かせない癒し系俳優ニック・フロストが揃う映画は、これからも欠かさず観るだろう。
イギリスのビール(エール)を飲みながら、是非ご賞味あれ。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

ショーン・オブ・ザ・デッド

監督: エドガー・ライト
出演: サイモン・ペッグ, ケイト・アシュフィールド, ニック・フロスト, ディラン・モーラン, ルーシー・デイヴィス

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