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ドニ―・ダーコ/映画あらすじ・レビュー・少しネタバレ(ナイトクローラー、ジェイク・ギレンホールの魅力全開)

ドニ―・ダーコ あらすじ

精神が不安定な高校生ドニー・ダーコは、家族とのコミュニケーションもままならず自分の世界に閉じこもっていた。

そんな彼の元に、フランクという不気味な銀色のウサギが現れる。
フランクいわく「世界の終わりまであと28日と6時間と42分12秒しかない」とのこと。

そのお告げがあった翌朝、ドニーは何故かゴルフ場で目覚め、家路につくとジェット機のエンジンが自分の部屋を直撃していた…。

ドニ―・ダーコ レビュー

この映画は、“ハマる人多数のカルト映画“という前情報のみで鑑賞。
「ハメられるもんならハメてみろ」と挑むつもりで観はじめると、しょっぱな主人公が道路に寝間着のまま寝ている。

そして、しばらくすると怪しい着ぐるみの銀色ウサギが登場する。
「ハイハイ、いっちゃってる少年ね」と心のなかで斜に構えながら観進めていくと…

ちっくしょう!すっかりハマってしまったのである。

この映画の監督リチャード・ケリーは、「何度も観たくなるような、観たあとで色々な人が話題にするような映画にしたかった」と語っている。

結果、監督の思惑通り、多くの場所で様々な論争が繰り広げられているようだ。
この状況は、デヴィッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」に似ている。

答えはあるかもしれないが、観る人の解釈によってストーリーがあらゆる方向へ自由自在に伸縮する。
ユニクロの、かつてない伸縮性を実現させたウルトラストレッチジーンズも真っ青だ。

実は、この映画、監督によるしっかりとした筋立てがあるのだという。
ただ、それが表面にはハッキリと見えていない。

そのお蔭で、この映画はこの上なく摩訶不思議で、薄気味悪く、魅力的に仕上がっていると言えるだろう。

★そして、私も自分なりの解釈をしている。
通常ネタバレは避けるべきだが、この映画は理解の糧を探す人が多いのでザックリと書きます。
(注※以下、独自の解釈とネタバレ)ネタバレを読みたくない方は、ここから次の星印までかっ飛ばしてください。

冒頭、道路の上で目覚め「ニヤリ」と笑ったドニーは、既にループ(運命を繰り返す)を経験済であったに違いない。

ドニーだけ、ループ直後には記憶を残しているが後には消えてしまう。
また、ドニーも他の人々も、潜在意識の奥深くには経験した未来の余韻があり、ループは何度も繰り返された可能性がある。

のちにドニーと関わった人、そして世界そのものがループの影響で狂い始め、やがて、その時が近づくが、ドニーはすっかり変化をとげていた。
映画の最初と終わりのドニーの違いは、孤独であったか、孤独ではなかったか。

「ヒーローみたいな名前ね」と言った愛しいグレッチェン。優しい眼差しで見つめる母。心を開き、穏やかな会話を交わした姉。
多くのものを得たドニーは自己犠牲を選び、最後には、最高に幸せな気持ちで大声を出して笑ったのだ。

そして、時を迎えグレッチェンの言葉は、真実となった。

★(簡単ではありましたが、以上、ザックリと独自の解釈とネタバレ終わり)

私が、初めてジェイク・ギレンホールという役者さんを意識し始めたのは映画「ブロークバック・マウンテン(2005)」。
そう、あのヒース・レジャーと共演した、男性同士の悲しくも深い愛を描いた映画だ。

映画・俳優ともに評価が非常に高かった映画だったが、劇場の大画面で目に飛び込んできた「うおー」と雄叫びを上げながら(いや、実際にはうめき声だったかも)男性同士が、猛獣のように愛し合うシーンの印象が強すぎて、物語がすっかり頭から飛んでしまった。

そして、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールという役者さんたちの印象ばかりが頭に焼きついたのだ。

ジェイク・ギレンホールはその印象があまりにも強烈だったため、公開時期は逆行するが、そのあと「デイ・アフター・トゥモロー(2004)」で、すごーく爽やかな息子を演じている様子を目にしたとき、不思議な感じがした。

そして、今となっては「ドニ―・ダーコ(2001)」「ミッション:8ミニッツ(2011)」「ナイトクローラー(2014)」と、その演技の安定感にすっかり魅了されてしまったのである。

この映画はリバースムービー(時間が逆行する映画)として話題になったが、同時期に、やはりリバースムービーの「メメント(2000)」も、解釈が難解だった「マルホランド・ドライブ(2001)」も公開され話題になった。

もちろん、私もその謎解きに夢中になった一人である。
しかし、謎解きに夢中になったからと言って、何度も観たい映画かと言われれば違うこともある。

その点、この「ドニ―・ダーコ」は後味の悪さが全くなく、また、何度でも観たくなる映画であることは間違いない。

SFだし、ミステリーだし、ファンタジーだ。しかし、青春映画でもあるのだ。
キュンとする80年代の音楽も良い。

教師役で出演しているドリュー・バリモアが製作総指揮としても名を連ねている。
また、ほんとにジェイク・ギレンホールの姉であるマギー・ギレンホールも姉役で共演。

そして…在りし日のパトリック・スウェイジにも会える。

しかも!母親役は少し若い時のメアリー・マクドネル!レイダー警部ですよ奥さん!アメリカのドラマ「MAJOR CRIMES ~重大犯罪課」ファンなら必見だ。

是非ご賞味あれ

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

ドニ―・ダーコ(2009)

監督 リチャード・ケリー
出演者 ジェイク・ギレンホール/ジェナ・マローン/メアリー・マクドネル/ドリュー・バリモア

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