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CINEMAバリQ

【アメージング・ハイウェイ60】
ブラックユーモアが光るちょっと不思議なロードムービー

アメージング・ハイウェイ60 映画あらすじ

22歳の誕生日を迎えたニールは、恋人がいて前途も明るく、経済的にも容姿にも恵まれた、はた目には何ひとつ不自由のない青年である。しかし、彼の心中はモヤモヤだらけだった。ニールの父親は、彼の気持ちを無視して有名法律学校に入学できるよう根回しを行い、ニールの好みを無視して自分好みのプレゼントを贈ってくる。恋人は、ニールが唯一情熱を傾けている絵には関心を寄せず、精神分析ばかりしたがる。結局のところ、ニールの理解者は妹だけだった。そんなある日、O.W. グラントという風変わりな男がニールの前に現れ、どんな願いでもひとつだけ叶えてくれるという。

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アメージング・ハイウェイ60 映画レビュー

アイロニーかつブラックなユーモアが散りばめられた、ちょっと不思議な物語です。理屈ではなく、風刺のきいた表現を楽しみ、寓話のように教訓として受け止めるといいのかもしれません。

文字にするとエグいけど、実際に見るとさらにエグい「ボウル部分がサル型のパイプ煙草」を加えた風変わりな男O.W. グラントが、この物語すべてのカギを握る人物です。彼は人々の願いを叶えてくれますが、とても気まぐれで意地悪。その行動も、存在自体も不可解なのに魅力的に見えてしまうのは、演じているのがゲイリー・オールドマンさんだからかもしれません。

そんな人物が興味をわかせたのは、ニールという青年です。興味がわいた理由は、彼がずいぶん“けったい”な願いを伝えたせい。人生に悩むニールは、「答えが知りたい」というのです。なんとも無限にデカい願いではありませんか。「そんなもんねーよ」なんてことは決していわず、O.W. グラントは不思議な力で地図にない場所へと彼を導きます。

クリストファー・ロイドさんとマイケル・J・フォックスさんが同じ作品に出演していると、すぐにあの名作を連想しますが、なるほど今作の監督は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では脚本を担当していたボブ・ゲイルさん。しかし、ちょっと不思議な要素は同じでも、こちらのユーモアはかなりブラックです。マイケル・J・フォックスさんは、冒頭からそのブラックなユーモアに巻き込まれていました。

そのほかにも、絶対にウソを許さない広告マンとか、注意喚起しながら超危険ドラッグを合法化している町の警官とか、シニカルな要素がたっぷり。なおさら、それを演じているのがクリス・クーパーさんやカート・ラッセルさんなので、より渋いアイロニーが味わえるわけです。

そんな魅力的なオジサマ方が彩り豊かに登場しますが、その中に咲く美しい一輪の花だったエイミー・スマートさんの演じるリン・リンデンが、なかなか面白くて印象的でした。「田舎生まれの兄ちゃん風?」口調には本気で大笑いしましたよ。

そして、主役のニールを演じたのは、『X-MEN』シリーズではサイクロップス役でお馴染みのジェームズ・マースデンさん。苦悩しつつもエロ娘をぎゃふんといわせたり、危ない広告マンを(言葉は悪いが)うまく利用したりと、なかなか賢い立ち回りを見せてくれます。

いずれにせよ、人生には明確な答えなどありません。そう気づくこと自体が、「答え」なのかも。人は誰しも自分が歩む道を選択することができ、その方向転換も、一時停止も、全速前進も全て自由なわけです。「無理」「だめ」は、自分の思い込みであると気づけば、目の前に、未来へとつながる無数の道を見つけることができるでしょう

そーんな大きなテーマでありながら、面白おかしく説いてくれる映画『アメージング・ハイウェイ60(2002)』は、売ってはいけない1本といえます。もちろん、ご判断は皆様次第。

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「自由とは選択のないこと」とポル・ポトはいったとか。人物には一片も共感しませんが、言葉には考えさせられるものがあります。この映画に登場する「食べることが大好きな男」の、本当に死ぬほど食べられたら幸せなのかというテーマは、「本当に縛りのない思考は幸せなのか?」という疑問にも少し共通します。多少は「思い込み=縛り」があったほうが、人は物事を選択しやすくなるのかもしれません。

ライター中山陽子でした。

 

アメージング・ハイウェイ60(2001)

監督 ボブ・ゲイル
出演者 ジェームズ・マースデン/ゲイリー・オールドマン/エイミー・スマート/クリス・クーパー

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