3月の平均買取価格 6727円
平均買取点数74点、お客さま1件あたりの平均買取実績です。

CINEMAバリQ

【マン・ハント】
かなりギャク感っぽいがやはりアクションは見ごたえあるジョン・ウー監督作品

マン・ハント 映画あらすじ

ある日の朝、国際弁護士のドゥ・チウがベッドで目覚めると、隣で天神製薬の社長秘書・希子が血を流して死んでいた。その日を境に、身に覚えのない殺人事件の容疑者となってしまったドゥ・チウ。自分を罠にはめた者の手が警察内部にも及んでいると知り、やむを得ず逃亡者となる。それを追う大阪府警の矢村刑事は、独自の捜査を進めていくうち、この事件におけるいくつもの不可解な点に気づく。一方のドゥ・チウも、パーティーで出会った謎の美女・真由美と接触することで、巨大な陰謀の存在を確信する。

この映画の買い取り価格→→→ 『マン・ハント

マン・ハント 映画レビュー

今作は、西村寿行氏の小説を原作としたサスペンスアクション映画『君よ憤怒の河を渉れ(1976)』のリメイク作品です。監督を務めたのは『男たちの挽歌』シリーズ、『フェイス/オフ(1997)』『ミッション:インポッシブル2 (2000年)』『レッドクリフ』シリーズで知られるジョン・ウーさん。

君よ憤怒の河を渉れ(1976)』は、文化大革命後に初めて中国で公開された外国映画とのこと。文化大革命で苦しんだ多くの中国人が、不当な扱いを受ける主人公に共感したため、中国では爆発的な大ヒットを記録したのだとか。しかも、その映画の主演を務めたのは、ジョン・ウー監督が敬愛する高倉健さん。この作品に込めた監督の思いは、相当なものだったに違いありません。

しかーし、現代の感覚で『君よ憤怒の河を渉れ(1976)』を観ると、どうしてもコントを見せられているような気分になってしまいます。音楽がお散歩番組みたいだし、ピヨピヨという鳥の鳴き声がずっと同じだし、ヒロインを襲うクマが“着ぐるみ感”丸出しだし。そして、その作品のリメイクである今作はどうだったかというと……、

やはり、全編ギャグでした。

冒頭、竹中直人氏似のチャン・ハンユーさん演じるドゥ・チウが、演歌とともに登場して、たどたどしい日本語をつかい、料理屋の若い女将と話している時点から「笑いの虫」が腹のあたりでウズウズ。

決して殺し屋には見えない“なごみ系”のふっくら女子が、ワイヤーアクションを駆使してマーベル映画のヒーロー並みに飛び、華麗な二丁拳銃さばきを披露しはじめてからは、もうすっかり笑いの渦に巻き込まれてしまいました。

逃亡者と警官による駅ホームのもみくちゃな取っ組み合いも、看板の一部がパカッと落ちて銃口が出てくるシーンも、主人公とソックリな竹中直人さんが登場するのも、機械で頭ビリビリ「ギャー!」というシーンも、観客を笑わせようとしているとしか思えません。

また、何を思ったのか主人公は、わざわざ恩人を危険な状況に引き入れてしまいます。それでいて、「危険だと思ったら、とにかくすぐ逃げてください」などと、ほぼ不可能なことを抜かします。自己中心的なのか、それともアホなのか。

と散々ですが、そうはいってもアクション映画界の巨匠といわれるジョン・ウー監督。やはり、アクションシーンは見ごたえがあります。

しばしばワイヤーで不自然に引っ張られてはいるものの、スタッフと役者さんが本気で挑んでいることがよく伝わってきます。つまり、リアルな部分が決して少なくなかったということ。もちろん、お約束の「白い鳩」による、やたらドラマティックなスローモーションのアクションシーンも健在。

なお、今作ではW主演として大阪府警の矢村刑事を福山雅治さん、その部下を桜庭ななみさん、矢村刑事の上司を竹中直人さん、天神製薬の社長を國村隼さん、その息子を池内博之さん、謎の美女の婚約者を田中圭さん、やんちゃな犯罪者を斎藤工さんと、日本の俳優さんたちが数多く出演しています。香港や台湾でも活躍する、アクション俳優の倉田保昭さんも、ホームレスの親分役で登場しますよ。

そんな映画『マン・ハント(2018)』は、売ってはいけないのかどうか分かりにくい1本といえるでしょう。もちろん、ご判断は皆様次第です。ちなみに、バリQの査定は速さが自慢。お荷物到着後、最短で24時間以内にご連絡いたします。また、買い取り価格の高さにもご満足していただけるはず。市場価値に合わせて買い取りをしているので、新しいものはもちろん高額で、古くても市場価値があるものは、しっかりと評価させていただきます。

本 、CD、DVD・Blu-ray、ゲーム、PC・タブレット、携帯電話、ホビー・フィギュア、ポータブルオーディオ、種類を問わず全部で20点以上あれば送料無料となります。不要なものは、ぜひぜひ全部まとめてお送りください。お申し込みはこちらのフォームからどうぞ。電話やメール、LINE、あるいは手書きでも可能です。

なお、商品をお送り頂く際のダンボールはお近くのスーパーや薬局などで貰えるものでOK。もしも、「商品を入れる適当なサイズのものがない」「ダンボールを手に入れるのが困難だ」という場合は、無料で宅配キットをお送りしています。お気軽にお問い合わせくださいね。

ちなみに、めっぽう強い“ふっくら系”の殺し屋女子を演じたアンジェルス・ウーさんは、ジョン・ウー監督の娘さん。マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉妹や、クエンティン・タランティーノ監督などがジョン・ウー作品のファンであることを明言しており、マーティン・スコセッシ監督も、自分に大きな影響を与えた作品として『男たちの挽歌』を挙げています。そんな、さすがのジョン・ウー監督も、実の娘だけは怖いそうです。

ライター中山陽子でした。

 

マン・ハント(2018)

監督 ジョン・ウー
出演者 チャン・ハンユー/福山雅治/チー・ウェイ/ハ・ジウォン

ジョン・ウー監督作品の買取金額の相場はこちら

チャン・ハンユー出演作品の買取金額の相場はこちら

福山雅治出演作品の買取金額の相場はこちら