今日の1本 コンテイジョン(2011)DRQのレビュー
コンテイジョン(2011)DRQのレビュー
あのゴルゴ13がエボラから生還した話をご存知でしょうか?
ゴルゴは隔離された船から逃亡し、同じ船から運びだされた「感染したのに発症しない猿」を探し当てます。
そして逃亡に使用した車の前輪に、その猿の血液を入れた試験管をくくりつけ、簡易的な遠心分離器で血清を作って(しかも銃撃戦の最中に)助かるという荒業を見せてくれました。
(第381話『病原体・レベル4』)
しかし現実はそう甘くありません。
そして、ついに日本でもエボラウイルスの脅威に備える必要が出てきました。
先日、国連のエボラ出血熱対策チーフが「エボラ出血熱を今止められなかったら、世界は完全に未曽有の事態になる」と警告。
また、エボラとの闘いをレースに例え、「(エボラは)我々より先を行き優勢だ」とし、12月までの60日間が闘いになると語りました。
この60日間は、感染者の70%を療養施設に収容し、死亡者の70%を二次感染なく埋葬しなければ、感染拡大は止まらないとしています。
現場では複雑なオペレーション(対策)が必要とされており、「そのうち一つにでも失敗すれば、我々は敗北する」と強調しました。
まるで映画のワンシーンのような言葉ですが、今、まさしく人類が直面している危機そのものだと思います。
今日ご紹介する1本は、コンテイジョン(2011年)
そんなウイルスなど集団感染の危機を防ぐべく戦うCDC(アメリカ疾病予防管理センター)の戦いを描いた作品です。
エボラウイルスをモデルにした作品は、ダスティン・ホフマン主演のアウトブレイクが有名ですが、本作では、ウイルスの感染するプロセスや経路をアウトブレイクよりリアルに描いています。
仰々しいBGMもなく、ひたすら淡々と映画は進行しますが、逆に見えないまま感染が広がるウイルスの恐怖を強調しています。
「人間は1分間に3〜5回くらい顔を触る。1日に換算すると約2000回。」と主人公が説明するシーンがあります。
今回の米国内でのエボラ感染者の中に、ずり落ちたメガネを指で上げる動作が感染の原因だった方がいましたが、そのニュースを聞いて、このシーンを真っ先に思い出しました。
映画を観れば分かりますが、現場で働いている方々は常に命がけなのです。
コンテイジョン(DVD)
監督: スティーブン・ソダーバーグ
出演: マット・デイモン, ジュード・ロウ, ローレンス・フィッシュバーン, マリオン・コティヤール, ケイト・ウィンスレット
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