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CINEMAバリQ

今日の1本 ロボット(2010)gattoのレビュー

ロボット 映画レビュー

インド映画が熱いっす。

実は、90年代にブームになったインド映画『踊るマハラジャ』あたりでは、もともとミュージカル映画がチト苦手な私は歌って踊ってばかりいるインド映画に消化不良を起こしていた。
しかし、インド映画はボリウッドと言われハリウッド映画に並ぶ制作本数、そして観客動員数を誇っている。だからこそ、常にとてつもない変化を遂げているのである。

そして、その『踊るマハラジャ』から20年経ち、この『ロボット』の登場だ。映画のキャッチコピーに、これほど共感したのも珍しい。

「ワケわからんが面白い」

いい人なんだか利己的なんだか、よくわからない博士と、暴走するロボット2役を演じるのは、『踊るマハラジャ』でも主役を務めたインドの大大スター、ラジニカーントおじさんいや、もはや、おじいちゃん?

恋人役のチョーきれいな女優さんは、アメリカ映画『ピンクパンサー2』にも出演していたアイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン。マジに目を見張るほどの美人さん。軽くムッチリしているカラダもいい。

だいたい、日本の女優さんは痩せ過ぎである。なんで、あんなに痩せ細っていることを“良し”とするのかわからない。女性の魅力が半減してしまうではないか。

以前属していた会社にものすごく細くてスタイルの良い女性が居たが、やはり会社に所属する外国人が彼女を指さして、「誰かッ!彼女に食べ物を与えてくれ!」とマジで心配していた。

えー、映画に話を戻します。
人間に「恋」という感情を抱いてしまったロボットは、紆余曲折あり暴走する。

オイオイ限度というモノを知らないのかねと言いたくなるほどの暴走っぷりに、もはや快感さえ覚えてしまう。
クローン化したとき、なんとなく『チャーリーとチョコレート工場』を思い出したのは私だけではないはずだ。

クローン状態になったロボットのフォーメーション攻撃は、大迫力なのに思わず吹き出したわ。
途中のCGが軽くお粗末なのも、もはや“作為的に笑わせようとしているな?”と疑ったわ。

進化を遂げたボリウッド映画。迫力あるCG描写に変化したので、もう踊らないのね、と思っていた矢先に思いっきり歌って踊っていた。
しかし、不思議と以前のようなクドさを感じない。(インド映画がもともと好きな人は、むしろそこが良かったらしいが)

多分それは、音楽自体がかなり欧米的になってきたからかもしれない。
もちろん、インドらしさも残っているが。

とてつもなく壮大でアホらしくて過激なストーリーなのに、何故か最後はホロリとしてしまう。
終盤、莫大な数の“突っ込みどころ”が頭のなかでヒートしていたのに、そのホロリですべて冷却されてしまう。

なんだろう?このインド映画の底力は。

目まぐるしく経済発展するIT大国インド。ボリウッド映画を掘り下げる雑誌「ナマステ・ボリウッド+」有料版も日本で創刊されたそうだ。
これから一層目が離せないインドが、製作費37億円かけて制作したSFアクション『ロボット』、是非ご賞味あれ。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

ロボット 完全豪華版ブルーレイ [Blu-ray]

監督: シャンカール
出演: ラジニカーント, アイシュワリヤー・ラーイ, ダニー・デンゾンパ

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