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CINEMAバリQ

今日の1本 ラ・ワン(2011) gattoのレビュー

ラ・ワン 映画レビュー

あ?、すっかりハマってしまいましたよインド映画に。

いちいち大げさで限度知らずでド迫力なところは、最近ハリウッド映画が無くしてしまった「迷いのない勢い」かもしれない。

キング・オブ・ボリウッドと言われる大スター、シャー・ルク・カーンを主役に迎えたSFアクション『ラ・ワン』は、ロンドンとインド、2つの国を舞台にして描かれ、音楽もR&Bシンガーソングライターのエイコンが担当していることで、なんだか全体が洗練されているように感じた。

エイコンはレディー・ガガのプロデューサーということもあり、観る前からこの映画の音楽には多大な期待を持っていたが、期待通り。
観終わったあともサキイカのごとく味が持続。音楽が延々と頭のなかでリピートしている。

主役のシャー・ルク・カーンは、40代にしてナイス・バディな俳優さん。
イケメンというよりは、むしろおサルさん系ワイルドな顔立ち。

人のいいおじさんと、正義の味方を演じているが、どちらの演技でもちょいちょいギャグをかましている。

迫力あるSFアクションだが、ギャグのちりばめ方が、『少林サッカー』並みにやたらと多い。

また、明らかに『ターミネーター』と『少林サッカー』的な要素が使われている。
そして、『Mr.ビーン』的ギャグもある。

つまり、やたらギャグが多いのだが、私一番のお気に入りは空港でのシーン。

完璧にゲイと思われるガチムチ兄さんが、かざした金属感知ブザーが鳴る度に「見せて」と変装した正義の味方に促し、服を脱がせてムキムキボディを披露させるのだが、鼻から空気を入れながら“オトコのカラダ”を堪能する表情が秀逸なのである。

頼むから彼に助演男優賞を与えて欲しい。
そして別れのときの「あん…おいしそうだったのに…」的な惜しがっている表情がたまらない。

親子愛や夫婦愛を根底に、善のヒーローと悪のヒーローとの対決が物語を盛り上げていくが、ここで特筆したいのは悪役を演じたモデル出身の俳優、アルジュン・ラムパール。

かわいい子供と母親、そして善のヒーロを応援していたのに、途中アルジュン・ラムパールが登場してから気持ちが揺らいでしまった。何故ってそれは…

尋常じゃなくカッコいいからッッッ。(ぜいぜい)

このDVD鑑賞中、ちょうどアルジュン・ラムパールが登場したあたりで夫が帰って来たが、私がテレビにスパイダーマン並みにへばりついているので、「どうどう」となだめられテレビから引き離されたほどだった(ちょっと脚色)。

と、まあ、それほどセクシーでムキムキ、そして超イケメンな悪役も非常に魅力的なので、そちらもチェックして欲しい。是非ご賞味あれ。

映画と現実の狭間でROCKするgattoでした。

ラ・ワン[ Blu-ray]

監督: アヌバウ・シンハー
出演: シャー・ルク・カーン, カリーナー・カプール, アルジュン・ラームパール, アルマーン・ヴァルマー, シャーハーナー・ゴースワーミー

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